広岩君が暴いた「戦後ニッポンの慰安所」

26日多忙のため、ブログお休み致します。

 サンデー毎日で、3号に亘って、広岩近広の力作を読ませてもらった。
 アジア女性たちの「慟哭」を聞け!捜査資料が暴く「戦後ニッポンの慰安所」 性奴隷にされたタイ女性「人身売買組織」の全貌
 力作だった。(最終回は、今、発売中の7月7日号、140ページ)
 広岩君は橋下さんの「従軍慰安婦」発言を世間とは違う「視点」で捉えた。
 今でも、日本には「慰安所」が存在するのではないか?という疑問からスタートした。
 戦後、従軍慰安婦は、経済戦争に駆り出された企業戦士の「性の欲望」を満たすための「経済慰安婦」に姿を変えたのではないか?
 人身売買され、架空の借金を押し付けられ、売春で返せ!と強要される。
 その実態は悲惨だ。
 タイ女性を弄んだ「人身売買組織」の実態。
 3号に亘って、膨大な捜査資料を元に検証している。慟哭の記録だ。
 広岩君は毎日新聞の「平和」担当の専門編集委員。普段は、新聞で活躍しているが、新聞では紙数が足りず、週刊誌と言う舞台を選んだのだろう。
 サンデー毎日は彼の古巣でもある。
 あまりに「真面目な週刊誌」なので、部数は伸び悩んでいるが、こうした「渾身のノンフィクション」を取り上げるのは、多分、サンデー毎日ぐらいだろう。
 橋下さんも「現代の慰安婦」の実態を知れば「風俗を利用しろ!」なんて言わなかったと思う。
 政治家の皆さん、ぜひ、読んで欲しい。

<何だか分からない今日の名文句>
慟哭は「歴史のデッサン」