「 弾丸ライナー」 逝って秋を知る

※本日1日、都合によりブログお休みします

 川上哲治さんが、28日午後4時58分、東京都稲城市内の病院で老衰のため死去していた。93歳だった。
 小学校の頃、僕の憧れは「背番号16番・赤バット・弾丸ライナー」のテツハルだった。
 彼の打球は、まっすぐ外野スタンドに飛び込んだ。テレビのない時代だから、ラジオのアナウンサーが「弾丸ライナーです!」と言うと、このスピードをあれこれ想像して感激した。
 MVP3回、首位打者5回、本塁打王2回、打点王3回。「打撃の神様」は通算18年で2351安打。生涯打率は3割1分3厘。
 まさに神様だった。
 でも、 巨人の監督になった川上さんは強すぎて……失敗がなくて……管理職のようで……嫌になった。
 打てないような球を投げ、誰もいないところに打つ。そして、点数を上げる。ちっぽけなサラリーマンの生き様のようで……。
 プロ野球は嫌なスポーツだ!と思うようになった。
 「川上哲治」で、野球が好きになり「川上哲治」で野球が嫌いになった。
 そのヒーローが逝く。知恵ものが逝く。
 己の青春が逝くようなで……秋だーーー間違いなく秋だーー。

<何だか分からない今日の名文句>
一打一生 一打一勝