牛の寿命、豚の寿命、人間の寿命

 12日は成人の日。
 テレビの成人イベントを見ながら、彼らは何歳まで生きるのだろうか?と、つい考えてしまった。
 90歳か?100歳か?
 日本人の平均寿命は男性80・21歳、女性86・61歳だが、多分、癌の特効薬が出れば確実に人間の寿命は延びる。
 多分、この日成人の日を迎えた若者は、これから80年近く、つまり、100歳ぐらい生きるのではあるまいか?
 法華経の導師・大塚日正さんが、雑誌「大法輪」で、インドの古い話を紹介している。
 神様が馬に「30歳の寿命をやろう」というと、馬は「いいえ、30歳は結構です。人間にこき使われ、何一つ、自分の思い通りにならない辛さ、悲しさは大変のものです」と答えた。
神は馬に18歳の寿命を与えた。
 犬も、猿も、30歳の寿命は長すぎる、と辞退した。
 最後の人間だけは「30歳は短すぎます!」
 神様は、馬、犬、猿の寿命の合計40歳に30歳を上乗りして「70歳」にした……という話だ。
 人間の飽くなき愚か。
 考えさせられた。
 牛は、普通なら30歳ぐらいは生きられるそうだが、現実には、食用にされるから……豚の寿命は15歳ぐらいだが、豚は半年ぐらいで食用になる。
 そう考えると、人間は欲深い生き物だ。
 その上、人間が人間を殺す「戦争」をしたくて仕方ない指導者まで現れる。
 これを「業」というものか?
 さて、今日発売のサンデー毎日の「牧太郎の青い空白い雲」は、恐れ多いことだが、天皇陛下の「思い」を推測させて、書かせていただいた。
 題して 「『武器をバラまく国』になって天皇陛下はお喜びか?」
 是非是非、読んでほしい。

<何が何だか分からない今日の名文句>
生かされた人生