安倍さんは「死の商人」だ!

 ニューズウイークを読んでいたら欧米の経済制裁と原油価格の下落による景気悪化で、ロシアの貧困世帯が急増している、という。
 3月末の時点で、1カ月の生活費が公式の貧困ラインとされる9662ルーブル(約2万円)に満たない層は2300万人に迫っている。
 ルーブルの暴落。インフレ加速……ロシアの貧困率はプーチン政権下の15年で着実に改善を続け、2014年には11%まで下がっていたが……
 ロシアも深刻だ。北朝鮮では相変わらず、餓死が続く。あの国も、この国も、世界中貧乏だ。
 なぜ、貧乏なのか?
 それは富が偏在しているからだろう。
 日本のを見ればいい。大企業だけが儲けている。株を動かしている人間が儲けている。多くの日本人が貧乏だ。
 アメリカだって、貧乏だ。
 アメリカは不況から逃れるために、アフガン侵攻、イラク戦争で、景気浮揚を狙った。
 軍事産業が活性化すれば、なんとかなる!というやり方だ。
 戦争産業で、生き延びる。金持ちだけが生き延びる。
 世界中が、戦争で、資本主義の矛盾を、共産主義の矛盾を解消しようとする。
 最悪の展開だ。
 指導者に、 富の偏在を解消する能力がない。格差をなくすことで、平和は保つ「能力」がない。
 安倍さんは、その無能な政治家の筆頭だ。
 集団的自衛権の安保法制に続いて、ことし10月、防衛省に「防衛装備庁」が出来る。
 日本は、武器を売ることで儲ける国になろうとしている。
 安倍さんは「死の商人」だ!
 日本が、アメリカと一緒になって戦争すれば、一時、戦争景気が生まれるかも知れないが、早晩、今まで以上に貧困と格差で、日本は沈没する。
 それを知りつつ、読売新聞、産経新聞は「死の商人」に加担する。
 何故だろう?
 読売新聞、産経新聞で働く人々の大多数が、今、悩んでいる、と思う。
 社論に反する記事は書き辛いだろう。
 でも、日本の未来に、我々は責任を持っている。
 貧困と格差の世界だからこそ「非戦の日本」が必要なのだ!
 勇気を持って、行こうじゃないか。
 23日は、毎日新聞コラム「牧太郎の大きな声では言えないが」(7月27日夕刊に掲載予定)の執筆、そして推敲で終わった。
 デスクの意見を入れながらも、御用新聞を強く批判する文章にした。
 覚悟しなければならないけれど……

<何だか分からない今日の名文句>
ジャーナリズムが死ぬ!