トランプは「米国の田中角栄」。角栄も「番狂わせ」だった

 アメリカ大統領選で、トランプが勝つ。世界中のメディアが「世紀の番狂わせ」と報じている。

 でも、そうだろうか?

 昨日9日発売のサンデー毎日「牧太郎の青い空白い雲 595回  今度は沼津の乱!『退屈な現状維持』が嫌になった」(一週間前に出稿)で「大統領選の番狂わせ」を予想した。

 静岡県沼津市の市長選で、無名の男が「沼津を日本一元気な街にする」と言い出し、無風の市長選に立候補宣言。その泡沫的候補「大沼明穂」という男が現職に圧勝した「沼津の乱」。

 そのコラムの最後に、

 《米大統領選は「危険なトランプ」と「退屈な現状維持のクリントン」の戦いになった。1980年の大統領選を思い出した。人々は経済不振の象徴となった現職カーターを見捨て、「危険」にして「過激」と思われたレーガンを選んだ。

 薬を選びたい気分。 日本の中小都市から大国まで「退屈な現状維持は嫌!」との空気が蔓延している。人々にとって「幸い」であるかどうかはまったく分からない》 と書いた。

 世界中が「劇薬」を求めている。トランプが勝って、おかしくないのだ。人々は「退屈な現状維持」が嫌いなのだ。

 あの田中角栄だって、福田赳夫と自民党総裁を争い、僅差で勝った時「番狂わせ」と言われた。

 土建屋の角栄が天下を取った。アメリカの不動産屋が天下を取った。

 昨日のブログでは安倍さんが「トランプと親しい日本人を探せ!」と外務省に命令したこと。調べたら、山梨県のヤクザ以外「トランプと親しい日本人」はいないかったこと……などを書いたが、さて、日本で、どのメディアが「トランプ単独会見」に成功するか? 興味津々。

 朝日か? 毎日か?日経か? NHKか?

 嫌々、ここでも「番狂わせ」があるぞ(笑)

<何だか分からない今日の名文句>

既成の価値観は必ず「堕落」する