Author Archives: 牧 太郎

世界は「安倍首相」が前提で

 ホノルルから、同僚の滝野隆浩の特電。9日、JALホノルル・マラソンで、鳥ちゃん(鳥越俊太郎)が無事完走!。タイムは8時間19分55秒だった。72歳の快挙。鳥ちゃん、おめでとう!
 ガンの手術が4回。70歳の古希を過ぎてから、毎年新しいことに挑戦してきた鳥ちゃん、来年は何をするんだろう?
 「鳥ちゃんウオッチャー」滝野記者が、長めの読み物にするらしい。楽しみだ。
 新聞各紙で最後になった毎日新聞は世論調査の結果が出た。
 8~10日に行った特別世論調査に加えて、全国の取材網の情報を加味して中盤情勢を探っているが、自民党は前回09年衆院選で民主党に議席を奪われた小選挙区の多くで優位に立ち、公明党と合わせ、300議席を超える勢いだ。
 アナウンスメント効果がどう出るか? 微妙ではあるが、自民が勝つのは間違いないだろう。
 それにしても、自民党が300議席を取ると……終盤戦は、公明党まで含めて、自民攻撃が激しくなるだろう。
 世界は、すでに「安倍出戻り首相」を前提に戦略を立てている。
 ウォール・ストリート・ジャーナルは日本版で、こう論評している。
 2001年、型破りな小泉純一郎元首相は政府債務削減と特殊法人の民営化を目的とした一連の改革を断行した。小泉元首相はロックスターのような人気を博し、歴代3位となる5年以上の長期政権を築いた。2004年には主要先進7カ国のあいだでも最高の経済成長率2.7%を実現した。
 06年、安倍氏は小泉元首相の後を引き継いだが、その改革主義政策をうまく利用することができなかった。これにより古い自民党と伝統的な政治体制は終わりを迎え、日本が2つ目の「失われた10年」に入ることが確実になった。
 最初の任期がぱっとしなかっただけに、安倍氏の2期目に期待するのは難しい。それでも安倍氏が有権者の信頼を取り戻し、切実に求められている成長をもたらしたいというのなら、改革を受け入れ、日本のアニマルスピリッツ(経済活動における「血気」=ケインズの言葉)を復活させるしかないだろう。
 要するに…… アメリカのメディアは「安倍内閣」に小泉路線を忠実に継承しろ! というのだ。TPPを進めろ!
 小泉・竹中路線の復活を望んいる。
 世界が注目しているのは、財務大臣、日銀総裁人事。
 早くも、麻生太郎副総理兼財務相、竹中日銀総裁という説が出ているが……。
 寒い寒い関西での野暮用を済ませ、11日午後、帰京するつもりだ。それにしても、維新の会は大阪では、なかなかの善戦である。

<何だか分からない今日の名文句>
選挙が終わると「政策より人事」