Author Archives: 牧 太郎

安倍さんも「自民党」も情緒不安定!

 6月5日のブルグで「学者の勇気が安倍独裁の流れを変える」と予想したが、その通りなりつつある。
 4日の衆院憲法審査会。与野党が推薦した憲法学者3人全員が、集団的自衛権の行使容認を含む安全保障関連法案を「憲法9条違反!」と明言した。この時、潮目が変わった。
 菅官房長官は「全く違憲でないと言う著名な憲法学者もたくさんいる」と反論したが、どこに、そんな「著名な学者」がいるのか?
 10日の衆院特別委員会。菅さんは、二百人以上の憲法学者が安保法案を違憲だと批判していることについて「数(の問題)ではない」と述べ、事実上、合憲の主張が少数派であることを認めざるを得なかった。
 その上で、合憲と主張する憲法学者三人の実名を挙げた。そのうちの一人、長尾一紘中央大名誉教授は、確かに「合憲」を主張しているが、かなり、めちゃくちゃな理論だ。
 毎日新聞の取材によると、長尾さんは「霞が関の官僚から『国会で名前を出してもよろしいですか』と連絡を受けた」と話した。政府自民党が、慌てて「合憲派」を探しているのはよく分かる。
 長尾さんは、安保法制を合憲とする根拠として、国連憲章が個別的自衛権も集団的自衛権も認めていることなどを挙げ「戦後70年、まだ米国の洗脳工作にどっぷりつかった方々が憲法を教えているのかと驚く。一般庶民の方が国家の独立とはどういうことか気づいている」と熱弁をふるった。
 憲法学者より、一般市民が「国家」のことを考えている、というのか?合憲がどうか?を議論せず、国連憲章も持ち出す。 この人は典型的な反知的主義者だ。理論的な道、実証的な道の無縁なのだろう。
 自民党が二流、三流の学者を総動員するところに、安倍さんの焦りを感じる。自分の選挙のこと以外、考えていない自民党議員は、安倍さんの「船」から早く降りた方が良いだろう(笑)。

<何だか分からない今日の名文句>
米国の洗脳工作にどっぷりつかっているのは
安倍さんと御用学者だよ!