大相撲の胴元?になった伊藤整の倅
 例の大相撲野球賭博問題を裁いた「相撲協会外部による特別調査委員会」なるものの座長・伊藤滋さん。ものをズバッと話し「カメラ、目障りなんだよな」としゃらっと言う、個性的な人物。この騒動では一番の「儲け役」である。

 都市計画家で、早稲田大学教授、慶應義塾大学大学院客員教授、東京大学名誉教授を勤める人らしいが、29日の日刊ゲンダイの記事を読んで始めて「伊藤整の倅」と知った。

 あの天衣無縫の「伊藤整先生」の血を引いていれば・・納得出来る。

 伊藤整先生はD・H・ローレンスの『チャタレイ夫人の恋人』を翻訳。わいせつ文書に当るとして警視庁の摘発を受けた人物である。と、同時に、僕に取っては(広い意味で)センセイ。早稲田大学第一政経学部新聞学科時代に在籍した頃、多分「文学部で彼の講演がある」と聞き、行った記憶がある。でも、楽しみにしていたのにそれは「休講」だった。(新聞学科の非常勤講師・文芸評論家の平野謙さんの「文学論」は殆ど「休講」だったけど)

 先生は確か、当時、東京工業大学教授で、早稲田とは「講師の契約」が終わっていたのかもしれないから、仕方ないが、ガッカリしたのを覚えている。

 伊藤整は魅力的だった。もう(内容は)忘れているけど『鳴海仙吉』『若い詩人の肖像』など、やるせない自伝的小説を読んだ記憶がある。もちろん、一時「新聞社が落ちたら小説家になるか?」と思った時もあったので、長期連載の『日本文壇史』は必ず読んでいた。

 彼は反権力だった。

 その反社会的な「わいせつ文書」で捕まった伊藤整の倅が、今、 正義を翳し、反社会的な暴力団と表面から対決し(たフリをして)大相撲を(NHKも)助ける役回り。時代は変わる。

 さて、29日夕刊の「大きな声では言えないが・バクチ追及は不公平?」は随分と反響があった。複数の週刊誌から「問い合わ」せもあった。

 親しかった政治家の「賭けマージャン」を書くのには抵抗もあったが「大昔」のことにすれば、迷惑を掛けることもあるまいと・・思い切って書いて良かったと思う。


<何だか分からない今日の名文句>

インチキ裁定に「わいせつ」の匂い


| 牧太郎 | 13:32 | comments (x) | trackback (x) | 編集長ヘッドライン日記 |
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