「張禧嬪」を見て・・・対朝鮮半島を考える
 地上波は(特に民放)はおもしろくない。で、BSを覗くと、どの局を見ても韓国時代劇ラッシュ。興味はなかったが・・・ちょっとチャンネルを合わせてみたら「張禧嬪(チャンヒビン)」(BS朝日 午後3時)にぶつかった。

 何しろ全100話の長編。途中から見たのでは”筋立て”が分からないが、ここ一週間分だけでも、凄まじい権力抗争である。

 時は李氏朝鮮19代粛宗の時代、16歳で即位した粛宗はボンクラで、宮廷内の南人派、東人派の争いに翻弄される。そこに登場したのが妖婦・張禧嬪。側室になって、第一王子を産んでからは、自ら策を弄して、王妃を追い出そうとする(20日分) この後、どんな展開になるのか? 怖いもの見たさ! である。

 この「怨念のドラマ」を見ていると、現在の朝鮮半島の政治状況が理解できるような気がする。

 例えば、天下を取った韓国の歴代大統領は全員「不幸な末路」をたどっている。

 韓国が建国された1948年、初代大統領に就任した李承晩は「独裁」を糾弾する学生たちの反政府デモが全国に拡大して、60年、ハワイに亡命。失意のうちに病死した。

 その後、軍事クーデターを経て大統領に就任した朴正熙は15年以上の長期政権を維持して「漢江の奇跡」と呼ばれる経済発展を成し遂げたのだが、79年、側近の中央情報部長に暗殺される。

 その「粛軍クーデター」で軍の実権を握り、80年に大統領になった全斗煥は徹底的な独裁体制を敷いたが、退任後の88年に不正蓄財事件で実兄らが逮捕。金泳三政権時代の95年には「粛軍クーデター」の反乱首謀容疑で逮捕、死刑判決を受けた。

 全斗煥の後を継いだ盧泰愚も退任後の95年、巨額の秘密政治資金疑惑が発覚し収賄容疑で逮捕、懲役22年6月を言い渡される。全、盧の2人は特赦を受けたが、政治の表舞台に出ることはなく「隠とん生活」になった。

 その2人の軍人出身者の不正を追及した「文民政権」の金泳三が、今度は任期中の97年、不正融資事件で次男や側近議員が収賄容疑などで逮捕され、経済の失政もあり、国民の批判を浴びながら退陣する。

 98年に就任した金大中は北朝鮮との初の南北首脳会談を実現し、ノーベル平和賞を受賞して「人生の絶頂期」を迎えたが、02年、不正資金事件で次男と三男が逮捕され「これほど惨めな事態があるとは思いもしなかった」と漏らした。

 そして、最も悲劇的だった盧武鉉の自殺。とにかく、韓国は政治報復の繰り返し。恐ろしい国だ。

 どの政権を信じて良いのか? 分からない。

 北朝鮮はと言えば、もっと分からない。

 20日、そんな朝鮮半島から、大韓航空機爆破事件の実行犯・金賢姫元工作員がやって来た。

 その来日には、我々が想像出来ない「謎」が隠されている。日本のテレビの報道があまりに単純なので・・・これもまた不安である。

<何だか分からない今日の名文句>

元工作員は韓国の味方?日本の味方?北の味方?


| 牧太郎 | 09:29 | comments (x) | trackback (x) | 編集長ヘッドライン日記 |
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