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5月の巻・名人3句目 2005.05.017

薔薇活けて主婦の一日毬のごと

<おだまき>


自由句  特選   薔薇活けて主婦の一日毬のごと  <おだまき>

兼題「田」特選   昼の月追ひて田道のどこまでも  <たまご>

「毬のごと」とはどういう一日だったのでしょうね。一日中はずんでいた・・・、ということでしょうか? いずれにしても、作者の喜びが伝わってきます。とても大切な一日だったのでしょう。そして作者は、薔薇好きなのでしょうね。どんな薔薇が好きなのでしょうか。さて、言葉づかいですが、「玉のごと」でもよかったかな、と思います。また、原句は「生けて」でしたが、これも「活けて」のほうがよいように思いましたので、そうしました。


【ワンポイントアドバイス・5/17】
  一枚着込み植田水見に行きし  (原句)
  着込みたる一枚植田水を見に (添削)

   *<おだまき>さんの句。
    原句はリズムがよくないですね。俳句は韻律・リズム感が大切です。

  次の世は人になりたし田亀かな  (原句)
  次の世は人になりたし田亀鳴く  (添削)

   *<寿々女>さんの句。
    原句には季語がないですね。「亀鳴く」で季語となります。

  青空と蒼き山々青田道   (原句)
  ひろびろと蒼き山々青田道 (添削)

   *<ふゆき>さんの句。
    「青(蒼)」を、上五・中七・下五と三つ重ねたのでしょう。
    でも、ちょっとやりすぎです。二つにしぼってみましょう。
    動詞はできるだけひとつに・・・。

5月、第3週の選考経過です。

兼題「田」の句と自由句です。


最終選出句に★、ほかに◎、○、無印、の4種で、選の結果を示します。

 1)田の神へ供へられゐし夏薊  <山法師><

 2)くつろぎし家家の灯や代田水  <寿々女>

 3)気がつけば母の日も過ぎケーキ買う  <稚笑>

 4)青空と蒼き山々青田道 <ふゆき>

○5)薔薇園に唄いつつ来るひよこ組 <国子>

○6)出棺へさやぐ人群竹の秋 <すみれ>

★7)昼の月追ひて田道のどこまでも <たまご>

★8)薔薇活けて主婦の一日毬のごと  <おだまき>

     原句の「薔薇生けて主婦の一日毬のごと」を少し直しました。



 9)卯の花を分け一本の田舎道 <飯吻>

○10)禊ぎ済むくぐる鳥居や青田風 <ゆらぎ>

○11)風五月逢ひたき種田山頭火  <千絵>

○12)校庭のバケツの田んぼ雲の峰  <TOPPO>

 13)白き杖手にす尼僧のサングラス  <美加>

 14)汗拭かむ時には妻の背に回り <かっちゃん>

 15)還暦はまだまだ苗田古希青田 <尚々>

○16)風薫る橋のいくつや隅田川 <ガス灯>

 17)日記帳今を盛りの薔薇を記す  <青い鳥>

 18)美しき人の思いで山法師 <ぱろぱろ>

○19)囀りの主いずこぞ双眼鏡 <悠>

     原句の「囀りの主はいずこぞ双眼鏡」を少し直しました。



○20)麦秋や風に乗り来る牛の声  <萌>

○21)俳句塾来る波引く波青田波 <千絵>

 22)ぶんぶんと茶刈機もくもくと夫婦  <じんた>

 23)かがみては薔薇の香りの一つづつ  <弓人 >

 24)緑蔭に整列修学旅行生  <扇風>

○25)泣けば済む子供の喧嘩金魚鉢  <かっちゃん>

 26)髪型はアップが良けれ夏木立  <沐雨>

 27)つばくらめやつぱり田舎へUターン  <あや>

 28)鳶飛ぶ無風の空に目が止まる  <かすみ>

 29)路地の横神田の御輿揉んで行き  <弓人 >

 30)病み抜けし身にもてあます更衣  <一弘>

 31)田に水の満ちゆく静寂海芋咲く  <幸作>

 32)大カラス脇すり抜けし夏木立  <小鉢>

 33)菖蒲田の花ひろがれり風渡る  <DORA>

 34)一面に連休明けの代田かな  <すみれ>

 35)一山は青田の棚になりにけり  <走酔>



    以上、選出句は35句でした。


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