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4月の巻・名人4句目 2005.04.26

日本晴れ上溝桜孤高なり

<寿々女>


自由句  特選   いのちつぐ散りぬるをわか梨の花 <ゆらぎ>

兼題「日」特選   日本晴れ上溝桜孤高なり     <寿々女>

「上溝桜」は、「うはみずざくら」と読みます。昨日、東京練馬の大泉学園にある牧野植物園に行きました。入り口の案内の人が「いちばん奥にうわずみ桜があるので、みてお帰りなさい」というので、訪ねてみました。この句はその花をよく表していると思いました。「日本晴れ」がいいですね。


【ワンポイントアドバイス・4/26】
  一尺の鯉はためかせてみる子供の日 (原句)
  尺の鯉はためかせみし子供の日   (添削)

   *<悠>さんの句。
    長いですね。やはりリズムよく納める工夫を。

  行く春や心の糧が一つ消え   (原句)
  行く春や心の糧の一つ消ゆ  (添削)

   *<ふゆき >さんの句。
    中七から下五にかけてが説明的。

  日もすがらふうわりと咲く八重桜  (原句)
  日もすがらふうわりありし八重桜 (添削)

   *<茶々>さんの句。
    「八重桜」とあるので「咲く」はいりません。

4月、最終週の選考経過です。

兼題「日」の句と自由句です。


最終選出句に★、ほかに◎、○、無印、の4種で、選の結果を示します。

 1)春時雨角の床屋の定休日  <飯吻>

 2)雨に日にゆるがず亜米利加山法師  <尚々>

○3)尺の鯉はためかせみし子供の日  <悠>

     原句の「一尺の鯉はためかせてみる子供の日」を少し直しました。



○4)八重桜整体院への回り道 <沐雨>

 5)老いふたりクイズなどして日永かな <山法師>

★6)日本晴れ上溝桜孤高なり <寿々女>

 7)のどかなる鳩鳴く一日書もあかず <茶々>

 8)行く春や心の糧の一つ消ゆ  <ふゆき>

     原句の「行く春や心の糧が一つ消え」を少し直しました。



 9)あたふたと暦に追われみどりの日 <稚笑>

 10)化粧する少女らシブヤ夏日かな <扇風>

 11)日めくりに書き込む予定春疾風  <ぱろぱろ>

 12)いささかの躊躇いもなし緑立つ  <たぬき囃>

     原句の「いささかの躊躇いもなく緑立つ」を少し直しました。



○13)見上げれば父棲む空や八重桜  <ぱろぱろ>

○14)校庭にゑがく人文字麦の秋 <弓人>

 15)母の日やおしゃれな服を選びをり <おだまき>

○16)ポケットに句帖と小銭つつじ寺 <一弘>

 17)春凪や日がな一日舟の上  <釣人>

 18)ふわふわと過ぎ行く時や諸葛菜 <千絵>

 19)鴇いろのシャンパンを抜く春の月 <たまご >

 20)絮たんぽぽワルツに乗るごと風に乗る  <美加>

★21)いのちつぐ散りぬるをわか梨の花 <ゆらぎ>

 22)八重桜街のはずれを彩りぬ  <青い鳥 >

 23)織り上げし彩のたしかや糸繰草  <ガス灯>

 24)チロリンロン満天星の鈴風ゆらす  <小鉢>

 25)投石に惜しむでもなく過ぎし春  <四度>

 26)万緑の神宮に響く歓声かな  <桃桜>

○27)蝉丸の歌碑に日のさし楠若葉  <すみれ >

○28)職を辞しはうれん草のおすそわけ  <幸作>

○29)俳句という武器あり憲法記念の日  <徒歩>

○30)見慣れたる春日傘追ふ一本道  <美加>

○31)ビルの裏知らん顔して八重桜  <小鉢>

 32)味噌蔵の商標隠す柿若葉  <萌>

 33)夏めくや日に日に目立つ腕の皺  <かっちゃん>

 34)枯れ木さえ野藤を纏い華やげり  <DORA>

○35)天指して生ひ立つ若葉童神  <TOPPO>

 36)春眠覚めず毎日が日曜日  <走酔 >

○37)霞立つ終日クレーン揚げし船  <幸作>

○38)木洩れ日の森の底なる蟻の道  <あや>

○39)向日葵の苗札にこにこマークとす  <じんた>

 40)もてなしを花に托して庵主留守  <貞夫>

 41)草魂の心忘れじ桜舞う  <暇舩>

    以上、選出句は41句でした。


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