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4月の巻・名人1句目 2005.04.04

花冷えや星のひとつになりしひと

<TOPPO>


自由句  特選   乗車ホーム違へてゐたり花曇  <千絵>

兼題「投」特選   花冷えや星のひとつになりしひと  <TOPPO>

TOPPOさんの、亡くなった人を偲んでの句。空を見上げると、星々のなかにとりわけ目をひく星があります。その星は、きっと亡き人にちがいありません。いまは、天空よりこちらを見守ってくれているのでしょう。桜の咲くころとなりました。でも、花は開いていても今日は冷え込んで作者の心も寒々としてきます。中七から下五にかけて、作者の気持ちが深く込められていて、読者の心に沁みいってきますね。


【ワンポイントアドバイス・4/4】
  バチカンの巨星失せしや末の春   (原句)
  バチカンの巨星失せしや暮の春    (添削)

   *<美加>さんの句。
      「末の春」(春というよりシーズンの終わり)と同じ意味ですが、「暮の春」にしましょう。

  春の夕ネコの帰宅も遅くなり  (原句)
  春の夕ネコの帰宅の遅くなり  (添削)

   *<DORA>さんの句。
    「も」は、句が甘く流れるので「の」にしておきましょう。

4月、第1週の選考経過です。

兼題「星」の句と自由句です。


最終選出句に★、ほかに◎、○、無印、の4種で、選の結果を示します。

 1)一斉に星ふるごとしこぶし咲く  <おだまき>

 2)連翹や夜遊星となりてとぶ  <ガス灯>

○3)バチカンの巨星失せしや墓の春  <美加>

     原句の「バチカンの巨星失せしや末の春」を少し直しました。

○4)鯱のなき天守閣春の星 <一弘 >

 5)春星や明日天気になーれ <釣人>

○6)花の雲見上げる爺の手は後ろ <稚笑>

 7)見て居しが吹きこぼれけり浅蜊汁 <山法師>

○8)携帯の 電池切れなり 花曇り  <飯吻>

 9)神います場所へと巨星昇天す <ぱろぱろ>

 10)楊貴妃の星占ふや沈丁花 <寿々女>

 11)小星を集めて咲ける桜草  <青い鳥 >

 12)星取表妻の天麩羅春野菜  <かっちゃん>

★13)乗車ホーム違へてゐたり花曇  <千絵>

○14)春眠し職捨てしより七年目 <走酔>

 15)孫の来て星の王子さま読む春休み <沐雨>

○16)星ひとつ隠れそこなう花曇 <扇風>

○17)星おぼろ川面の桜ひらき初む  <DORA>

○18)一木に一つ提灯櫻道 <悠>

 19)岩陰に寄り添ふごとし春落葉 <幸作>

 20)両手に荷帰宅急ぎし桜道  <小鉢>

○21)三鬼の忌桜の噂まだ遠し <たまご>

     原句の「三鬼の忌桜の噂まだ遠く」を少し直しました。

○22)ものの芽や水の惑星息づきし  <あや>

 23)春の星心に記する句読点  <ごん太>

★24)花冷えや星のひとつになりしひと  <TOPPO>

○25)星砂を机上に置きし入学す  <すみれ>

○26)花びらの影を泛べて手漉紙  <弓人>

    以上、選出句は26句でした。


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