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3月の巻・名人1句目 2005.03.01
ポケットに異国の紙幣春一番
<扇風>
自由句 特選 ポケットに異国の紙幣春一番 <扇風>
兼題「木」特選 白木蓮あすよりはじむ放射線 <千絵>
千絵さん、ご自身のことでなければよいのですが・・・、そうでないことを祈ります。原句は「始むる」でしたが「はじむ」に直しました。
扇風さん、いい旅をされましたね。「春一番」という季語に、それがよく出ています。上五、中七の「ポケットに異国の紙幣」は、外国旅行の緊張感と楽しさが伝わってきます。いよいよ春が動き出しました。皆様も、よい旅にお出かけください。
【ワンポイントアドバイス・3/1】
木仏のまなざし宙に春朧 (原句)
木仏のまなざし宙へ春朧 (添削)
*<美加>さんの句。
「に」は「へ」と方向性を出してみましょう。そのほうが感じがでます。
拍子木に吸い寄せらるる春芝居 (原句)
拍子木に吸い寄せられし春芝居 (添削)
*<悠>さんの句。
中七で「〜し」と大きく切ってしまいます。そうすると句にひろがりが出ます。
はつ恋の遠き思いで初蕨(原句)
はつ恋の遠き思い出初蕨(添削)
*<すみれ>さんの句。
「思いで」とすると、思い+助詞の「で」、ともとられかねません。
誤解されないように、「出」と漢字にしましょう。
木杓子に黄色き春の菜を入れて(原句)
木杓子に黄色き春の菜を入れし(添削)
*<ぱろぱろ>さんの句。
「〜入れて」の止めは中途半端。
止めはしっかりと、「〜入れし」とします。
3月、第1週の選考経過です。兼題「木」の句と自由句です。
最終選出句に★、ほかに◎、○、無印、の4種で、選の結果を示します。
1)初雷や木琴の音のはたと止み <弓人>
○2)滑り台光の春と手をつなぎ <ごん太>
○3)花菜月退職の日の近かりし <釣人>
4)老犬の小躍りするや春の風 <みやま>
5)親離れ出来ぬ子二人春炬燵 <一弘 >
6)桜坂風まだ冷たし犀星忌 <おだまき>
○7)木流しの木場に積まれし丸太かな <ふゆき>
8)子の叩く木琴ちょうちょ四分音符 <稚笑>
9)真新し青竹垣に春きざす <小鉢>
○10)病みぬきし髪切るうなじ花菜風 <すみれ >
原句の「病みぬけて髪切るうなじ花菜風」を少し直しました。
○11)逝く君を送る木遣りやなごり雪 <ぱろぱろ>
12)駄々っ子の回転木馬や日永し <美加>
○13)春風の回転木馬アンダンテ <TOPPO>
原句の「春風の回転木馬はアンダンテ」を少し直しました。
14)一木の飛鳥佛御掌鳥雲に <たまご >
原句の「飛鳥佛一木の御掌鳥雲に」を少し直しました。
★15)白木蓮あすよりはじむ放射線 <千絵 >
原句の「白木蓮あすより始むる放射線」を少し直しました。
16)新聞を創刊しをり春一番 <暇舩>
17)春近しをしみじみ思う日向道 <青い鳥>
○18)つちふるや天揺るぎなし大比叡 <おだまき>
原句の「つちふるや天に揺るぎなし大比叡」を少し直しました。
19)裸木の裏表あり夕日射す <沐雨>
原句の「裸木に裏表あり夕日射す」を少し直しました。
○20)擦れ違ふ他人の空似木瓜の花 <幸作>
★21)ポケットに異国の紙幣春一番 <扇風>
○22)チェーンソーの止みて木こりの昼餉かな <悠>
原句の「チェーンソー止みて木こりの昼餉かな」を少し直しました。
○23)風光る木地師自慢の木目かな <萌>
24)斑雪嶺木の伐る音のひびきけり <走酔 >
原句の「斑雪嶺に木の伐る音のひびきけり」を少し直しました。
○25)玉水の宿りし紅き捩木かな <山法師>
26)木の芽晴空振りあとの右中間 <寿々女>
○27)遅刻子に野焼きの匂ひ付き纏い <かっちゃん>
28)店先の春大根の白さかな <飯吻>
以上、選出句は28句でした。
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