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1月と2月の巻・名人4句目 2005.02.08

風音のしずかになりしあとは雪

<おだまき>


自由句  特選   ビルの影斜めに走り日脚伸ぶ   <ぱろぱろ>

兼題「音」特選   風音のしずかになりしあとは雪  <おだまき>

雪の降る静かな朝が、よく伝わってきますね。一面の白さが目にしみるようです。特に上五の「風音の」が兼題の「音」をよく生かしました。原句の上五は「風の音」でしたが、「風音の」に直しました。上五から中七にかけては、一気につなげて中七で大きく切ります。そのために「風の音」ではなく「風音の」とするのです。ぱろぱろさんの自由句も、早春の景がよく見えますね。原句の中七「斜めに走りて」を「斜めに走り」と直しました。

★2/8のワンポイントアドバイスはお休みします


2005/2月、第2週目の選考経過です。

兼題「音」の句と自由句です。


最終選出句に★、ほかに◎、○、無印、の4種で、選の結果を示します。

○1)物言へぬ母の目澄みし春立てり  <山法師>

 2)四畳半男もすなり針供養  <寿々女>

 3)いくつもの不協和音や春の雷  <飯吻>

 4)雪原の鴉にみたり山頭火 <萌>

 5)天界の蒼たまわりぬ犬ふぐり <ごん太>

 6)歯を削る音聞いてゐる君子蘭 <弓人>

 7)つま先で足音だけで春がきた <稚笑>

 8)凍もどる夜の靴音ひびきけり <小鉢>

     原句は「凍もどる夜の靴音ひびけりぬ」

 9)鬼は外屋根から豆音転びたり <みやま>

 10)店先にアネモネさがす昼下り <四度>

 11)春浅し沖に鋸歯の続きをり  <釣人>

★12)風音のしずかになりしあとは雪  <おだまき>

     原句は「風の音しずかになりしあとは雪」

○13)三宅島ようやく咲きし梅の花  <一弘>

 14)針音の夢ふくらむや春の服 <ふゆき>

 15)早春の鳩の羽音や大道芸 <千絵>

○16)調律の一音ごとに春動く <美加>

 17)足音の明るくなりて春きざす  <萩の風>

 18)立春の斧の一打の息づかい <すみれ>

 19)みどりごやあらたな息吹春の音 <山茶花>

 20)音なしで過ぎし今年の初句会  <かっちゃん>

◎21)捨てきれぬをんなでありし梅一枝 <TOPPO>

 22)春寒や始発電車の軋む音  <走酔>

 23)下萌や道路傾く掘削機  <幸作>

 24)鰐口の音たて鳴らし神聞かず  <たまご>

 25)立春や売れ残りたる鬼の面  <沐雨>

 26)追儺すむ明けてあるじの誕生日  <萌>

◎27)鬼やらひ男坂女坂をころげをり  <ガス灯>

 28)踊り子の靴音重し冴返る  <扇風>

★29)ビルの影斜めに走り日脚伸ぶ  <ぱろぱろ>

     原句は「ビルの影斜めに走りて日脚伸ぶ」

 30)蕎麦掻や思ひがけずに母の顔  <截 空>

○31)春近きゆるりと地球の廻る音  <たまご>

 32)つくばいの水も凍りし音も無し  <三和奴>

 33)杖の音かたかたさせて春散歩  <青い鳥>

 34)レコードの音すりきれし春麗  <悠>

    以上、選出句は34句でした。


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