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1月と2月の巻・名人2句目 2005.01.25

荒海を越えて初荷の届きけり

<釣人>


自由句  特選   荒海を越えて初荷の届きけり   <釣人>

兼題「地」特選   吾が墓地の霜に幸の字書きにけり <幸作>

いかにも、島の初荷ですね。のぼりをたてて、島に新年はじめての荷がとどいたのでしょう。おめでたい句です。特に上五の「荒海を越えて」の「荒海」がとてもいいですね。今年はいい年になりそうです。島びとにとっても、釣人さんにとっても・・・ね。頑張っていい年にしてください。原句「荒海を越えて初荷の届きをり」を少し直しました。


【ワンポイントアドバイス・1/25】
  酸っぱさに口をとがらす蜜柑かな  (原句)
  酸っぱさに口とがらせし蜜柑かな   (添削)

   *<ぱろぱろ>さんの句。
    「〜を〜する」では、散文のようです。散文的表現は避けましょう。

  寒椿地道に生きし人老ひて  (原句)
  寒椿地道に生きし人老いし  (添削)

   *<悠>さんの句。
    「老い」は旧かなでも新かなでも「老い」です。基本形は「老ゆ」でヤ行の活用です。
     下五は中途半端な止めにならないようにしましょう。

  侘助や江分利満氏は今や亡く (原句)
  侘助や江分利満氏の今は亡し (添削)

   *<走酔>さんの句。
    「〜は〜だ」これも散文調です。下五はしっかり止めて余韻を出しましょう。

  大寒や髪に白さの増しにけり (原句)
  大寒の髪に白さの増しにけり (添削)

   *<沐雨>さんの句。
    「や」「かな」と、切れ字が二つになってしまいました。
    切れ字が二つ入った名句も存在しますが、基本は一つです。

2005/1月、第2週目の選考経過です。

兼題「地」の句と自由句です。


最終選出句に★、ほかに◎、○、無印、の4種で、選の結果を示します。

 1)地に足の貼りつく寒さ初体験  <かっちゃん>

◎2)風花や地の塩のごと穢れなし  <稚笑>

 3)幼子の笑い転げて冬去りぬ  <飯吻 >

◎4)オリオンの墜つる十万億土かな <TOPPO>

○5)臘梅や骨髄バンクへの募金 <千絵 >

 6)青麦の薄きだんだら地蔵尊 <みやま>

○7)地団駄を踏む幼子や息白し <ぱろぱろ>

★8)荒海を越えて初荷の届きをり <釣人>

○9)友禅を流す寒九や浅野川 <一弘 >

 10)大寒や学則きびし素足かな <ふゆき>

 11)冬暁を背にトラックの現れし  <山法師>

○12)大使館国旗残れる寒の雨  <たまご>

○13)着ぶくれて地面にまるい影がある  <扇風>

 14)残り雪朝日の中に戻りけり <不悟>

 15)冬の月照らす地球が夜となる <尚々>

 16)地面から春の息吹を知る肉球 <猫のくり>

○17)二度三度鏡に笑みふ春着の子 <国子>

 18)寒き日や常よりも濃き湯の煙  <DORA>

 19)万物や天変地異に寒の雨 <山茶花 >

○20)風邪熱や地卵一つ粥に添へ <弓人>

 21)悴みて異郷の生家たずね行く  <悠>

 22)ちぎれ雲一二三四冬の空 <沐雨>

 23)和わらかき炭火の焔干支茶碗  <ごん太>

 24)日当たりは小春のごとき心地して  <青い鳥 >

○25)不苦労の御柱とや地の凍る  <千絵>

★26)吾が墓地の霜に幸の字書きにけり  <幸作>

○27)聖地なる世界遺産や雪一面  <美加>

○28)地球儀をくるりと回し燗の酒  <ぱろぱろ>

○29)紅梅の昨日一輪今日二輪  <すみれ>

 30)白い脚地からのぞかし冬大根  <小鉢>

○31)熱燗や肩の触れ合ふ地下の店  <走酔>

◎32)兎波立つや因幡に鮫の影  <萌>

    以上、選出句は32句でした。


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