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10月の巻・名人2句目 2004.10.12
文音の連句つながり夜長かな
<山法師>
自由句 特選 悪がきの如くに去りし野分晴 <青い鳥>
兼題「文」特選 文音の連句つながり夜長かな <山法師>
「文音」(ぶんいん)は、実際に面と向かってではなく、手紙をはじめ、FAXやインターネットなどで、やりとりをすることです。この句の場合は、やはりインターネット連句かな、と想像します。秋の夜長に、何人かでつぎつぎにインターネットを通じて連句をすすめているのです。現代は、なかなか会うことのできない者同士でも、インターネットなどを通じてネット上での句会ができるようになりました。ずいぶんと、流行しているようです。原句は「文音の連句連句の夜長かな」でしたが、少し直しました。青い鳥さんの句も、原句は「悪がきの如くに暴れ野分け去り」でしたが、少し直しました。
【ワンポイントアドバイス・10/12)】
コスモスの茎の太さが憎らしく (原句)
コスモスの茎の太さの憎らしや (添削)
*<稚笑>さんの句。
止めと「や」にすると、しっかり止まりますし、感動も大きく伝わります。
文吾といふ名の父の忌日秋深む (原句)
文吾てふ父の忌日や秋深む (添削)
*<瑞葉>さんの句。
少し長く音数が続きますので、リズムにのせてみました。
減らすべき本捨てがたく種ふくべ (原句)
減らすべき本捨てがたし種ふくべ (添削)
*<たまご>さんの句。
「がたく」でもいいのですが、中七は「がたし」として大きく切ってしまいましょう。
青柿の上に広がる空の青 (原句)
青柿や上に広がる空高し (添削)
*<三和奴>さんの句。
「青」が重なってしまうので、下五は「空高し」に変えました。
22004/10月、第2週目の選考経過です。兼題「文」の句と自由句です。
最終選出句に★、ほかに◎、○、無印、の4種で、選の結果を示します。
○1)母子とも文庫結びや七五三 <美加>
2)半ば過ぎ同行二人秋の景 <悠><
3)赤い羽根胸に飾りし今朝は晴れ <飯吻>
4)コスモスの這っても空へ空へとや <おだまき>
○5)コスモスの茎の太さの憎らしや <稚笑>
原句は「コスモスの茎の太さが憎らしく」
6)木犀の花の絨毯おままごと <かっちゃん>
7) 新大豆母も煮てまた吾も煮て <四度>
8)もってこい階段席や青い空 <ぱろぱろ>
★9)文音の連句つながり夜長かな <山法師 >
原句は「文音の連句連句の夜長かな」
○10)草の実や碑文崩れし城の址 <ゆらぎ>
11)少しだけ秋の気配の京五山 <たぬき囃>
○12)青柿の上に広がる空ひろし <三和奴>
原句は「青柿の上に広がる空の青」
○13)文鎮に廃校の銘や草の花 <国子>
14)天文学のロマンを聞きし夜長かな <秋櫻>
○15)あをみかん文字忘れゐし母と居て <TOPPO>
○16)保護されし犬の眼に露の玉 <ガス灯>
17)萩ももう終りの道や落し文 <尚々>
原句は「萩ももう終りの道の落し文」
◎18)夕野分じゃがたら文の哀しさよ <たまご>
原句は「野分してじゃがたら文の哀しさよ」
19)文科省丸ビル横で楽し秋 <暇舩>
20)荒天のこぼしつくせし金木犀 <弓人>
原句は「荒天のすべてこぼして金木犀」
★21)悪がきの如くに去りし野分晴 <青い鳥>
原句は「悪がきの如くに暴れ野分け去り」
22)台風来一人一台テレビ見る <DORA>
23)文吾てふ父の忌日や秋深む <瑞葉>
原句は「文吾といふ名の父の忌日秋深む」
24)胸をうつ詩の結文野分あと <萩の風>
25)還暦の湯文字きっぱり紅葉鳥 <寿々女>
26)一文の添付メールや谷紅葉 <みやま>
27)文旦や一筆啓上転任地 <幸作>
○28)指文字と手話の語りや露の秋 <千絵>
原句は「指文字と手話との語り露の秋」
29)鬼帰るコスモス畑かくれんぼ <一弘>
30)廻り見る丸き地球や秋気満つ <釣人>
原句は「廻り見る丸き地球の秋気満」
31)椋鳥の声は闇より渦となり <ごん太>
以上、選出句は31句でした。
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