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9月の巻・名人1句目 2004.9.07

天焦がす二百十日の浅間山

<ゆらぎ>


自由句  特選   天焦がす二百十日の浅間山   <ゆらぎ>

兼題「北」特選   踊る手の北より生れし風の聲  <TOPPO>

驚きましたね、9月1日の浅間山の噴火。火山はこれだから怖いんです。表面的には大人しい静かな山だと思っていても、休火山はいつ火を噴くかわかりません。二百十日は9月1日、厄日ともいいますね。このころは台風の時期。大きな台風が来て田の稲を根こそぎ倒すこともあるので、みな警戒をします。台風もすさまじいけれど、火山の噴火も恐ろしい・・・。

  稲びかり北よりすれば北を見る  橋本多佳子


【ワンポイントアドバイス・9/7)】


  秋風やいやいやしている瓢かな (原句)
  秋風のいやいやしている瓢かな (添削)

  *<たぬき囃>さんの句。
  いい句です、なのに「や〜かな」と、切れ字を二つ重ねてしまいました。
  一句に切れ字は一つ、これが基本です。

  蔓引けば余零子こぼるる愛しまで (原句)
  蔓引いて余零子こぼるる愛しさよ (添削)

  *<たまご>さんの句。
  終わりはしっかり止めましょう。
  また「〜けば」が説明調です。ここを直しましょう。


22004/9月、第1週目の選考経過です。

兼題「北」の句と自由句です。


最終選出句に★、ほかに◎、○、無印、の4種で、選の結果を示します。

 1)蓼の花くれない色の垂り穂かな <桃桜>

○2)北向きの厨に立ちて秋暑し <おだまき>

 3)台風のあとかたもなし空の青  <悠>

 4)敬老や北京ダックをお祝いに <稚笑>

 5)俳句寺や一茶を偲ぶきりぎりす <保母 保>

 6)新しき歯ブラシに替へ秋うらら <飯吻>

 7)北上の流れしなやかに竹の春 <弓人>

 8)秋風にいやいやしている瓢かな <たぬき囃>

     *原句は「秋風やいやいやしている瓢かな」

 9)銀波なる芒原や時空超ゆ <美加>

 10)秋水に靴を浮かべて遊子かな <かっちゃん>

○11)見ず知らずのバスで挨拶秋の旅  <青い鳥>

 12)きちきちの彩跳ねてをり今朝の庭 <ガス灯>

 13)秋の雷遠くに聞きしうちに過ぐ  <四度>

 14)秋風や背見せしまま北ウイング <国子>

 15)稲妻やひと目会いたし北斎翁 <寿々女>

○16)蔓引けば余零子こぼるる愛しさよ  <たまご>

     *原句は「蔓引けば余零子こぼるる愛しまで」

 17)愛ちゃんを真似ぶ園児等秋高し  <千絵>

 18)晩桃の香りたちこめ今日の朝 <ぱろぱろ>

○19)文武文武蝿のうるさし夜中じゅう  <暇舩>

     *原句は「文武文武蝿がうるさく夜中じゅう」

 20)蓑虫の蓑真新し風まとう <ごん太>

★21)天焦がす二百十日の浅間山  <ゆらぎ>

★22)踊る手の北より生れし風の聲  <TOPPO>

○23)青北風や駆けつこしようよトーマス君  <山法師>

 24)蓑虫や単身赴任北の空 <一弘>

     *原句は「蓑虫や単身赴任北の国」

○25)北口はトンボばかりの真昼かな  <DORA>

 26)脱北の29人野分晴れ  <尚々>

○27)青北風や一湾出でしロシア船  <幸作>

    以上、選出句は27句でした。


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