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第15巻埋字しりとり挙句 2004.8.09

振りかへりまた振りかへり山薊

<飯吻>



現行の「しりとり俳句」最後にふさわしい俳句ですね。飯吻さんの俳句で、じっくりと余韻を味わい、惜しみながら、この「しりとり俳句」の〆といたしましょう。


【寒太俳句噺(99)】


この「しりとり俳句塾」をはじめて、すでに丸3年を越えました。このあたりで、もう少し、みなさんに自由に俳句作りをしていただくのはどうだろうと考えました。今までは、毎週必ず「題」が決まっていましたので、その題以外の句は、発表できなかったわけですね。そこで今後は、自由句の投句も可ということにし、今までどおりの題詠と合わせて2本立てにすることにしました。
さらに、今までは、毎日新聞社刊の俳句総合誌「俳句αあるふぁ」誌上でも、巻を終えるごとに発表をしていましたが、今後は誌面での掲載をなくすことにしました。これは「俳句αあるふぁ」の特集内容や発刊時期に「合わせなければならない」という<制約>を取り払うためです。より自由にこのネットの場を運営していくためには、そのほうがよいと判断した結果なのです。
それではみなさん、新しいルールでの俳句塾を、今までとかわらず盛り上げてください。楽しみに、お待ちしています。





さて、第15巻・挙句のお題

「山」の選考経過です。


最終選考に残った句には★、ほかに◎、○、無印、の4種で、予選結果を掲げます。


 1)鐘たたく合図山より来る狸 <青い鳥>

     *原句は「鐘たたく合図で山より来る狸」

○2)山ひとつ越へてさそりの星しづむ <TOPPO>

○3)山姥もひとりどこかで盆踊り  <茜>

 4)裏山のまん丸真っ赤里の月 <釣人>

 5)宿題の山と残って蝉しぐれ <ぱろぱろ>

○6)たそがれの山より高く赤とんぼ <五十雀>

○7)山嶺や色なき風の動き出す <弓人>

 8)降りたれば白桃の香や岡山駅 <DORA>

 9)駅弁の配られ秋の山間近か <たまご>

 10)山ひとつ覆い尽くして茅の波 <たぬき囃>

○11)単線の駅まで続きし山葡萄  <美加>

 12)竹山の揺れる緑の夏何処 <暇船>

 13)「新高山」幻のごと終戦の日  <おだまき>

○14)富士山の裾まで隠し今朝の秋 <幸作>

 15)雨止むや山揺るるごと秋の蝉 <山法師>

◎16)山靴の馴染みて花野続きをり  <悠>

○17)山ほどの話の尽きぬ夜半の秋  <ゆらぎ>

 18)今朝もまた先頭グループ山は秋 <かっちゃん>

○19)山ほどの宿題抱え気づく秋  <稚笑>

○20)山寺の柱まあるく盆の月 <ガス灯>

★21)振りかへりまた振りかへり山薊  <飯吻>

 22)山荘の時計の音や星月夜  <あや>

 23)暑き秋山より帰る汚れ靴  <四度>

○24)山霧の流れに添いて陽の光る <風太>

 25)山滴る鞄の奥の小銭入  <千絵>

○26)稲光天と大地の抱擁す  <瑞葉>

 27)秋立つや山間の湯に雲の往き  <寿々女>

    以上、選出句は27句でした。


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