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第15巻埋字しりとり7句目 2004.7.27
海の日の帽子飾りし青い羽根
<釣人>
「青い羽根」というのは、たぶん、「青い羽根募金」に協力してつけてもらった羽根なのでしょう。「青い羽根」募金は、全国5万6千人の水難救助ボランティアを支援する事業に当てられるものとして、7月1日から募金強調月間が始まっているのだそうです。7月19日は、海の日でした。作者は、何色の帽子を被ってお出かけだったのでしょうね。白い帽子に青い羽根だったら、きっとよく似合ったことだろうな、などと、いろいろに想像をしました。前にも言ったと思いますが、一読して、色の対比がよく見える俳句は、いい俳句なのです。
鈴虫の羽ふりつづく一夜かな <寒太>
【寒太俳句噺(97)】
東京生まれの首相まだ無し荒神輿 <馬人>
これは、「魚河岸」俳句会の、尾村馬人さんの俳句です。魚河岸に関係する人たちの俳句雑誌を創刊した俳人で、雑誌の最近号は145号です。いつも、まず頁を開いて、馬人さんの魚河岸俳句を読むのが好きですが、この号は思いもかけず冒頭の句。「あれ? 本当に東京生まれの首相はいなかったかな」と思いましたが、これは本当ですね。下5を「荒神輿」で収めたところに、江戸っ子らしさが効いています
さて、第15巻・7句目のお題「羽」の選考経過です。
最終選考に残った句には★、ほかに◎、○、無印、の4種で、予選結果を掲げます。
1)羽高く掲げて帰る蟻の列 <emio>
2)軽鴨の子や見よう見まねの羽繕ひ <寿々女>
3)蝉鳴くや子育て観音千羽鶴 <千絵>
4)黄揚羽を頭にとめて父の笑み <風太>
5)払暁のお羽黒トンボは池の面 <尚々>
6)止り木の隅へ隅へと羽抜け鳥 <たまご>
7)羽ばたきて蝶が岳より槍へ飛ぶ <悠>
8)天と地に薄馬鹿下郎蟻地獄 <猫のくり>
9)餌をまく薄毛のおやぢ羽抜鳥 <弓人>
★10)海の日の帽子飾りし青い羽根 <釣人>
○11)土用凪子とたそかれの雲に乗る <たまご>
○12)セミの羽のまだ色も無く朝の風 <DORA>
○13)羽ばたきて戻らぬ吾子や夜の秋 <幸作>
○14)羽根布団良く眠りしか熱帯夜 <暇船>
○15)車中より鳥羽の海見ゆ揚花火 <美加>
○16)羽の舞アレグロなりし川蜻蛉 <山法師>
○17)羽飾りトップスターの夏舞台 <茜>
◎18)風立ちて七星てんたう羽ほどく <TOPPO>
19)羽あれば飛んでいきたしこの夏の夜 <ぱろぱろ>
○20)肌焼けし少女の胸の羽根飾り <ゆらぎ>
21)野馬追いや風逆巻きし陣羽織 <たぬき囃>
22)竹蜻蛉爺が汗して羽工夫 <青い鳥>
23)懐かしき桃のかをりの羽ばたけり <秋櫻>
○24)羽根ペンの掠れし文字あり夏見舞 <美加>
○25)引き潮の侘しき尾羽花火屑 <稚笑>
26)羽化といふ奇蹟の果ての油蝉 <四度>
27)冷房車 母に一枚 羽織らせて <飯吻>
28)蜘蛛の巣の下に無数の虫の羽 <桃桜>
29)夫の留守羽伸ばし後の暑気中り <おだまき>
以上、選出句は29句でした。
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