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第15巻埋字しりとり5句目 2004.7.12

眉相の穏やかなりし天花粉

<ゆらぎ>



いいですね。若い女性でしょう。細い眉をくっきりと描いて、これから威勢よく神輿を担ぐのです。「眉」で成功しました。「顔」と全般をいうのではなく「眉」だけに注目したところが、特によかったですね。「くっきり」で顔立ちが見えてきます。威勢のいいかけ声までも、聞こえてくるようです。原句は、「くっきりと眉を画きて夏祭り」でしたが、全体に整えてみました。

    雪にひらくパウルクレーの線描画  <寒太>


【寒太俳句噺(95)】


以前にも書いたことあるかもしれませんが、このところ、盗作(類句・類想?)問題に頭を悩ませています。私が選者をしている、ある俳句大会の大賞となった作品が、過去に発表されたことのある、第三者の作品と、一字一句同じであることが判明したのです。盗作・・・とはいいたくありませんが、受賞は取り消すことになりました。まさか・・・の、出来事でした。





さて、第15巻・5句目のお題

「眉」の選考経過です。


最終選考に残った句には★、ほかに◎、○、無印、の4種で、予選結果を掲げます。


 1)石仏や眉より頬の苔の花 <弓人>

 2)腰伸ばし眉根寄せれば夏の空 <稚笑>

 3)眉潰し白粉の浮く夏芝居  <四度>

 4)眉一つ動かすことなく女郎蜘蛛 <寿々女>

○5)きらきらと眉に弾けて大噴井 <弓人>

○6)日焼顔真一文字の眉眩し <美加>

○7)空蝉や眉間の皺の深きこと <茜>

 8)雷鳴に眉ひそめる子抱き寄せて <おだまき>

 9)風知草素顔の母に眉のなし <美加>

 10)夏安吾の後夜の勤めや眉重し <たぬき囃>

 11)へのへのもへ、漫画の如く眉書けず  <青い鳥>

 12)濃き眉の薩摩の偉人浴衣きて <暇船>

○13)山眉の 消ゆる辺りの 日雷  <飯吻>

 14)三日月の眉間画かれ夏舞台 <釣人>

 15)朝の眉描けばひらりと夏つばめ <たまご>

 16)汗押さへ眉整へし男の子  <山法師>

 17)夏野球少年眉をキッと上げ  <DORA >

○18)引き合ひて睫眉の隔て夏銀河 <TOPPO>

 19)百合白し眉目美はし豆剣士  <千絵>

○20)白髪の長き眉毛や夕涼し <瑞葉>

★21)眉相の穏やかなりし天花粉  <ゆらぎ>

 22)剃りし眉描き忘れし夏日かな  <幸作>

 23)細眉の男アロハで闊歩する  <ぱろぱろ>

 24)涼しげに眉山の夜景拡がれる <尚々>

 25)熱帯夜果てて後朝眉翳る  <悠>

 26)黒日傘たたみ眉尻動きたる  <emio>

○27)晩涼や眉に白きを見つけたり  <風太>

    以上、選出句は27句でした。


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