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第14巻埋字しりとり6句目 2004.5.18

王族の宴果てたり夏館

<悠>



愛らしい句が2句続いたので、今回は格調高いイメージの句にしてみました。王族の宴は、さぞ豪華であったことでしょうね。下5の「夏館」でしっかりと落ち着いて、いかにも王族の館を示しています。中7の「果てたり」の切りかたもいいですね。さて、舞台は一転、外国へと移りました。次はどんなふうに発展していくのでしょうか。



【寒太俳句噺(87)】


このごろ、地方を中心とした歳時記が編まれ、私のようなところにまで送られてきます。生活や行事にかかわる季語などはもともとローカルなもの。地方色豊かな歳時記は、大切にしたいものです。日本列島は、弓状に北から南までのびており、四季の訪れる時期も異なります。北海道から沖縄までをひとつの歳時記でくくってしまうのには、少し無理があると思います。それらを補う意味でも、こうした歳時記の誕生は、よろこぶべきでしょう。





さて、第14巻・6句目のお題

「王」の選考経過です。


最終選考に残った句には★、ほかに◎、○、無印、の4種で、予選結果を掲げます。


 1)滝殿の王宮深き森の中 <瑞葉>

 2)王城の夢夏草に抱かれぬ <DORA>

 3)人気なき悪路王の碑青時雨  <おだまき>

     *原句は「人気なく悪路王の碑青時雨」

 4)悪びれぬ王者の風格走り梅雨 <ぱろぱろ>

 5)マロニエの並木王宮遠からず <たまご>

○6)浪騒ぐ龍王岬雨燕 <弓人>

○7)王女めく泰山木の白い花 <尚々>

○8)水鶏啼き不動明王 閑かなり <飯吻>

 9)蛇苺魔王の声す勝負 <寿々女>

 10)やんちゃ王五月の空へひとり逝く <ちびすけ>

◎11)薔薇の香の湯船にしばしの王女かな  <ゆらぎ>

 12)五月雨フィレンツェにおわす王いづこ <北北西>

 13)梅雨晴れやあかんべえして閻魔王  <四度>

○14)裸兒の尻未だあをき仁王立ち <TOPPO>

 15)王手飛車待った待たぬの空ゆやけ <釣人>

 16)新緑や鬼平出会ふ王子かな  <ガス灯>

 17)王様はまだ決まらずや青蛙  <五十雀>

 18)王冠をかぶり喜の字の初夏祝う <青い鳥>

 19)ビールのむ王冠ぽんと飛びにけり  <かっちゃん>

○20)王羲之の書道の手本青時雨  <山法師>

○21)楼蘭の王女の眠り夏の月  <千絵>

 22)果物の王とメロンは香を放つ  <稚笑 >

○23)斎王の面影しのぶ賀茂葵  <美加>

 24)麦の秋息子「王手」に父「待つた」 <茜>

 25) 倫敦の女王にまみえる猫をりて  <ルナ>

★26)王族の宴果てたり夏館  <悠>

 27)百獣の王の末だよ大欠伸  <猫のくり>

    以上、選出句は27句でした。


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