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第14巻埋字しりとり4句目 2004.5.06

当たるかなそっと目かくし金魚草

<ガス灯>



可愛らしい句ですね。前句の威勢のいい句から一変して静かな句になりました。「目かくし」をして、それが誰なのか、また何なのか・・・と、当てっこしたことって、ありますよね。それが自分の好きな子や好きなものだったりしたら、もう最高。その日は一日中ウキウキして過ごしたりします。そんな経験ありませんか? 季語の金魚草がピッタリですね。「金魚草」は、ゴマノハグサ科の多年草でヨーロッパ原産。日本へは1800年代に渡来しました。原句は「当たるかな目かくしそっと金魚草」でしたが、少し直しました。



【寒太俳句噺(85)】


1995年に、『宮沢賢治の俳句』(PHP研究所刊)という本を書いた。詩人としてはもちろん、宮沢賢治は、天文・気象・地理・歴史・哲学・教育・宗教・科学・園芸・美術・音楽など、その活動の分野は広い。でも、賢治が俳句を作っていたことは、意外と知られていない。その賢治が作った全俳句について鑑賞し、そのバックボーンについて迫ってみた本である。興味ある人は、問いあわせてほしい。





さて、第14巻・4句目のお題

「当」の選考経過です。


最終選考に残った句には★、ほかに◎、○、無印、の4種で、予選結果を掲げます。


○1)みどりの日うしろの正面当てさせて <TOPPO>

◎2)日の当たる形に伸びて昼寝犬 <風太>

 3)当惑の燕に自動ドア開かず  <澄湖>

 4)葉柳や該当不在の戻り文 <ルナ>

 5)当然と目線を受けて衣更え <北北西>

 6)メイザファースト当面仕事の鬼となる <尚々>

 7)心当てにしたきことのみ五月空 <悠>

 8)ご当地の筍母の自慢なり <染女花>

 9)当て所なき肩で風切るサングラス <かっちゃん>

 10)ひよどりの一騎当千五月雨 <暇船>

★11)当たるかなそっと目かくし金魚草  <ガス灯>

     *原句は「当たるかな目かくしそっと金魚草」

○12)葉に当たる音に目覚めし青時雨 <釣人>

 13)夏競馬高配当の夢の醒め  <寿々女>

 14)マイカーの弁当持参山笑ふ <かっちゃん>

 15)夏立ちぬ雲垂れ重きこころと身 <たまご>

 16)お目当ての子を追ひ掛けて水鉄砲  <弓人>

○17)日当たりに老母と居て聖五月  <飯吻>

 18)長房の頬に当たるや藤の花 <ゆらぎ>

 19)当然のごとく追はれしなめくじら  <美加>

 20)当てにされ頼りにされてレモン水  <山法師>

 21)当人の好きにさせよと鯉のぼり  <DORA>

○22)菖蒲湯や当たる葉先の潔さ  <稚笑>

○23)平凡は当然にあらず吹流し  <千絵>

○24)五月雨や当たり少なき籤を引く <青い鳥>

 25)夏立ちてまぐれ当たりのホームラン  <四度>

 26)海酸漿当たらずとも遠からず  <茜>

 27)鯉のぼり路地の突き当たりで泳いでる  <ぱろぱろ>

○28)浴衣縫う針当の痕深くあり  <おだまき>

 29)こどもの日当たり障りのない話  <保母 保>

 30)頬当たり清水に落つる涙雨  <ちびすけ>

 31)葉の当たる青時雨かな風の色  <章文駄>

    以上、選出句は31句でした。


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