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第14巻埋字しりとり3句目 2004.4.27

当代の威勢かついで三社かな

<章文駄>



東京浅草の、浅草神社の夏祭りです。この江戸っ子のいきのいい祭りは、空前の人出となります。まず、「当代の威勢」と持ってきたところが、いかにも「三社」祭ですね。現代の威勢を、そのまま担ぎあげたのが「三社」だ、といっているのです。きっと章文駄さんも江戸っ子なのでしょう。いかにも夏だという、威勢のいい句に仕上がりました。



【寒太俳句噺(84)】


わが師、加藤楸邨の俳句は、多くの人に知られるところですが、実は短歌も200首以上もあるのです。このことは、あまり知られていません。楸邨は、俳句をつくる前には、父の影響で歌をつくり、俳句をつくるようになってからも、ずっとつくりつづけていたのです。そのなかの2首を、ここに記します。

  もう一度生れてくれば何するか猫とあらそひ妻とあらそひわれとあらそふ

  すべもなく乏しき金を膳の上に並べて夜の飯食みにけり 





さて、第14巻・3句目のお題

「代」の選考経過です。


最終選考に残った句には★、ほかに◎、○、無印、の4種で、予選結果を掲げます。


 1)神代から変わらぬ清流夏近し <ぱろぱろ>

 2)代表権めざす練習五月風 <釣人>

 3)美代ちゃんの赤い風船今何処  <ちびすけ>

 4)山彦の女に代り青峠 <弓人>

○5)葉櫻やみゆきの「時代」聞き覚ゆ <TOPPO >

 6)代払ひ忘れ置きたる鯵五匹 <たまご>

 7)老舗佳き時代に生きて籐寝椅子 <寿々女>

 8)好天や夕陽を背負って代をかく <DORA>

○9)交代で石蹴り遊び夏きざす <青い鳥>

 10)代打満塁逆転サヨナラホームラン <尚々>

 11)主婦の座を交代するや蝿叩き  <山法師>

★12)当代の威勢かついで三社かな <章文駄>

 13)五十代遊びをせんとや夏の夜  <おだまき>

○14)百代の息吹の華やぎ老桜 <風太>

○15)眩しげに目覚めの時を古代蓮 <ゆらぎ>

○16)代表の朝礼ゴールデンウイーク  <染女花>

 17)初夏や身代わり不動足ほてり  <悠>

○18)母の日や厨にぎわす古代米 <ガス灯>

 19)代案の出ずに深夜の玉の汗  <かっちゃん>

 20)幾何代数苦手なままに鯉幟  <ルナ>

 21)陰徳の代わる陽報五月かな  <暇船>

○22)怪談も時代の流れeメール  <稚笑>

○23)葉桜の神代桜影濃くす  <萌>

○24)百日紅一代きりの旅芸人 <美加>

 25)代わり映えせぬ毎日よ鯉のぼり  <四度>

○26)運転を代はりみちのく梨の花  <千絵>

◎27)お代わりの声重なりし豆の飯  <茜>

◎28)代診の貼り紙のあり栗の花  <飯吻>

 29)夏祭り古代翁の神楽かな  <桃桜>

 30)鯉のぼり代わりてみたき今朝の晴  <青空>

    以上、選出句は30句でした。


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