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第14巻埋字しりとり1句目 2004.4.13

夏めくや三角野郎の遠眼鏡

<ルナ>



「三」の題で、「三角野郎」がでてきたところは、いかにもルナさんらしい。その「三角野郎」が、どこか高台から「遠眼鏡」で見下ろしているのです。前句の「打重なりぬ二三片」と、対象を細かく見たのに対し、「遠眼鏡」と俯瞰している大らかさ.......、その巨視的なスケールに脱帽します。さあ、そろそろ夏に入ります。原句は「夏めきや三角野郎の遠眼鏡」でしたが、少し直しました。



【寒太俳句噺(82)】


今朝は、うぐいすの声で目覚めました。東京は花が散ってしまったのに、ここ隠岐では桜が満開、花に迎えられました。昨日は真っ青な海で釣りをしました。鰺が釣れ、そのあと栄螺採り、そして採れたての雲丹を海水で洗い、そのまま舌に乗せる。その味の甘いこと。都心では味わえない、至福の三日間を、隠岐で過ごしました。この原稿がアップされているころには、東京に帰っていることでしょう。





さて、第14巻・1句目のお題

「三」の選考経過です。


最終選考に残った句には★、ほかに◎、○、無印、の4種で、予選結果を掲げます。


 1)脱走兵逃れきし春の三日月 <他石>

○2)三界に身の置き処なし花筏 <たぬき囃>

 3)目借り時三年寝太郎うらやまし  <稚笑>

◎4)三輪車駄々をこねてる花の下 <sikinodesi>

 5)かたつむりまずは角出し二歩三歩 <ガス灯>

 6)真っ白き三弁亜米利加山法師 <尚々>

○7)点々と 三和土に蟻の 這ひ出でし <飯吻>

 8)三振もベースボールや仏生会 <保母 保>

 9)人の顔見せで三尺藤の花 <かっちゃん>

 10)藤棚の下にぽつんと三輪車 <美加>

 11)この良き日三三九度の花の宴  <北北西>

○12)ミニ菜園根三つ葉白く花盛り <風太>

○13)春雷の三つとどろき咽喉仏  <ゆらぎ>

 14)三尺寝うたかたの時さまよえり <おだまき>

○15)頬杖の崩れて三度夏近し <釣人>

◎16)三人の一人おしゃべり花衣  <あや>

◎17)春ひとり三段跳びの助走かな  <萌>

 18)3本目静かに抜いて春朧 <ぱろぱろ>

 19)亡友の孫三歳になり夏来る  <茜>

 20)美々しくも十三参り花吹雪  <たまご>

 21)三界に家が無いとさ孕み猫  <猫のくり>

★22)夏めくや三角野郎の遠眼鏡  <ルナ>

     *原句は「夏めきや三角野郎の遠眼鏡」


 23)三助の唄は軽やか花吹雪  <暇船>

 24)三音の静けき春の一含 <章文駄>

 25)在るがまま俳句三昧花祭  <寿々女>

 26)ぎこちなき新入社員三つ揃い  <ちびすけ>

 27)春の風漁船にかもめの二羽三羽  <DORA>

 28)花惜しむ三ッ星空の名殘かな  <TOPPO>

 29)春川に映る三日月艶かし  <美加>

 30)ふらここや三つ編天へ逆立ちす  <悠>

○31)亀鳴くや三途の川のあの辺り   <千絵>

○32)春愁やウイルスメール三四通  <弓人>

○33)句歴はや三年を過ぎし春の夢  <山法師>

 34)三寒も桜と共に去りて行く  <青い鳥>

 35)酌み交わす三三九献花ふぶき  <きらきら星>

    以上、選出句は35句でした。


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