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第13巻埋字しりとり8句目 2004.3.30
青年の高き裏声花の昼
<TOPPO>
原句は「青年の高き裏声花しきり」でしたが、少し直しました。「花しきり」ですと、なにかせわしない感がするからです。静寂さ、静かさが出たほうがいいと思ったので、「花の昼」としました。そうすると、「裏声」と「花の昼」が、なかなかよく合ってきます。特に「裏声」の効果が出てきます。コメントにある「誰もいない花の下で、密かに、声の限りに歌ってみたい」といった願望は、誰にでもあるのではないでしょうか。東京は、そろそろ桜が散り始めました。皆さん、お花見に出かけましょう。
くくと泣くひとの声あり蝶の昼 寒太
【寒太俳句噺(80)】
昨年より「i のあるメール大賞」の審査員をさせられている。携帯電話のメールを募集したもので、<メールでしか伝えられない i もある・・・日常の中の小さな幸せコミュニケーションを、ドコモはお手伝いしています>というのが、DOCOMOのキャッチフレーズである。今年の大賞は「お酒もメールもほどほどに」。添え書きには、「お父さん、お酒を飲んでからメールをよこさないでね。誤字脱字、間違いだらけだよ」という、一人暮らしをしている娘さんから。
さて、第13巻・8句目のお題「声」の選考経過です。
最終選考に残った句には★、ほかに◎、○、無印、の4種で、予選結果を掲げます。
1)引越しの声にぎやかに弥生尽 <DORA>
○2)産声を上げし命に春光る <美加>
3)咲けば散る花の声聞く上野かな <章文駄>
4)ただ今の声の明るき新入生 <青い鳥>
5)花莚絶えぬ笑声無礼講 <寿々女>
6)蔦若葉震わす発声応援団 <悠>
7)蔦若葉宣誓の声高らかに <千絵>
8)木落しに歓声上がる御柱 <萌>
9)鳴く声の未だ幼き野の雲雀 <澄湖>
10)朴訥と語る声乗せ菜種梅雨 <ゆらぎ>
11)校舎より漏るる裏声春灯し <信天翁>
12)田越しや妻の呼ぶ声にぎり飯 <麦秋>
13)泣き声で知らせる電話サクラサク <ぱろぱろ>
○14)鳥雲に伏し目がちなる変声期 <あや>
15)目借り時車掌の声も心地よく <ガス灯>
16)山笑う声に誘われ籠背負う <ちびすけ>
17)何処かの桜やさしき声たて咲く <瑞葉>
○18)風光るとき少年のこゑ声変り <他石>
19)二分咲きの闇に密やか花の声 <風太>
20)戒めを声音に込めて花の冷え <稚笑>
21)歌声の灯点し頃よ恋銀座 <暇船>
★22)青年の青き裏声花の昼 <TOPPO>
*原句は「青年の青き裏声花しきり」
23)だみ声で歌ふ君が代卒業生 <かっちゃん>
◎24)告白の声がつまりし春の闇 <sikinodesi >
25)春の雲法話の相の手吾子の声 <保母 保>
○26)まねてみる猫の声色春の昼 <きらきら星>
○27)玄関に声掛けられて桃の花 <かめ>
◎28)声明のはじめやはらか灌仏会 <たぬき囃>
○29)花曇り朝ごとの経声たかし <たまご>
30)人込みや桜は決して声立てず <尚々>
31)目覚ましの子雀の声日曜日 <青空>
32)花冷や百羽高声に啄める <弓人>
33)パンダの子後追う声や竹の秋 <おだまき>
34)休日の雨声聞きゐる朝寝かな <茜>
35)入学式新任の声上擦りし <山法師>
○36)携帯より洩れくる声の春めけり <北北西>
*原句は「携帯より洩れくる声も春めけり」
37)のどかさや日曜の人声過ぎぬ <四度>
○38)カラオケの過ぎて封じる花の声 <ルナ>
39)満開や一輪ごとに愛でる声 <桃桜>
40)山鳥の囀る声の軽きこと <釣人>
○41)ぶつぶつと 蛤の声 砂を這ひ <飯吻>
以上、選出句は41句でした。
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