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第12巻埋字しりとり6句目 2004.1.27
大それた望み抱きし日脚伸ぶ
<四度>
「大それた望み」って、何でしょうね。でも、動き出した春とともに、四度さんの胸にふくらみかけていた夢も、一気に大きくなってきたことでしょう。畳の目ひとつずつ日脚がのびる、といわれているこのころです。もう、春はそこまでやってきています。病を抱えた人も、体調のすぐれない人も、あたたかさとともに動き出しましょう。原句は「大それた望みを抱き日脚伸ぶ」でしたが、少し直しました。
<寒太>
【寒太俳句噺(71)】
最近ショックだったのは、親しくしていたカメラマンに逝かれてしまったことである。いろいろ俳句の取材にも同行してくれ、先日、戸隠に行った後、急に「真面目に俳句をはじめたいので、ぜひ教えてくれ」と、いつになく殊勝に電話してきた矢先だった。入院している病院に見舞いに行かなければと、気になりながら忙しさにかまけていたところだった。
やんぬるかな・・・である。
さて、第12巻・6句目のお題「大」の選考経過です。
最終選考に残った句には★、ほかに◎、○、無印、の4種で、予選結果を掲げます。
旧仮名遣いと現代仮名遣いが混在している作品は旧仮名に統一し、
単に仮名遣いが間違っているものは、直してあります。
○1)大寒や大口あけて粉薬 <たまご>
○2)大寒や女の血管透けて見ゆ <尚々>
3)小春日や大階段に緋の袴 <海を見ていたジェニー>
4)かーちゃんのカラスの足跡増大す <猫のくり>
◎5)大寒に柱一本立ち始む <emio>
6)大小の歪なチョコやバレンタイン <ぱろぱろ>
7)大げさな夫婦喧嘩や福寿草 <釣人>
○8)立春大吉ここよここよと鳥の鳴く <きらきら星>
○9)大声も届く春待ち俳句塾 <瑞葉>
○10)大寒に空回りする車椅子 <守隨秀章>
11)大空へたんぽぽのわた風に乗る <茜>
○12)縄跳びの大波小波山笑ふ <あや>
○13)宮大工の墨打つ手許春の塵 <信天翁>
14)野点の座大津袋も春の色 <たぬき囃>
○15)ぬか漬の青首大根陽の匂い <ガス灯>
○16)大寒の大を暖めて火山噴く <澄湖>
17)大局を見据え飛び立つ鷲一団 <かっちゃん>
○18)おしゃべりの下は大都市春の雲 <あん>
19)歳月や巨人大鵬卵焼き <Chojiro〜>
○20)バレンタイン大きなハートひとつだけ <秋桜>
21)大寒を頭で感じ歳感じ <怒髪天>
◎22)莫大小のシャツの綻び春隣 <飯吻>
23)冬萌えや泥濘む大地明日の晴れ <寿々女>
◎24)大病を得て幾度目の春ならむ <かめ>
○25)大過なく生きてきました日脚伸ぶ <美加>
○26)大人しく大人らしくと白足袋の <稚笑>
27)大砲が飛び交うイラク冬つづく <青い鳥>
28)大台に乗って勇躍春の陣 <仲々>
★29)大それた望み抱きし日脚伸ぶ <四度>
*原句は「大それた望みを抱き日脚伸ぶ」
○30)両の手の夢大きくして石鹸玉 <ゆらぎ>
○31)信号機上目づかいの大寒日 <風子>
○32)大白鳥飛び去るときは振り返る <他石>
○33)麗しとうぐひす鳴きし大和かな <麦秋>
34)真夜中の大陸地図や水温む <ルナ>
○35)大あくび犬に移りし春の夢 <山法師>
◎36)蹴り上げる春の大空逆あがり <TOPPO >
○37)大木の水揚げる音や春近し <DORA>
○38)噛み合はぬ大論争や寒の水 <千絵>
39)カラフルな大道芸人冬霞 <風太>
40)春コート魔女の来さうな大欅 <弓人>
○41)大輪の咲き誇りたる寒牡丹 <桃桜>
○42)去り際や冬将軍の大暴れ <悠>
○43)逸早く記念樹芽吹く大樹なり <青空>
以上、選出句は43句でした。
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