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第12巻埋字しりとり4句目 2004.01.13
雪合戦いつも狙はる子のひとり
<麦秋>
こういう子いますね。引っこみじあんの子ほど、狙われるんですよね。このごろは、男の子よりも女の子のほうが強いことも多いんだそうです。雪つぶてが当たると、すぐに泣いてしまう男の子とか。また、好きな子をお目当てに狙う子もいるようです。原句は「雪合戦いつも狙はる子のいたり」でしたが、少し直しました。また、文語調の言い回しなので、旧仮名遣いにしてみました。さあ、恋の句から一気に、子どもの雪合戦にかわりました。さて、これからの展開が楽しみですね。 <寒太>
【寒太俳句噺(69)】
俳句は、特別の思想や事柄を詠まなくてもいいのです。詠まれてみて「あっ、こんなことも、よくあるある」と気づく、そんな何でもない日常の一瞬を切り取ったとき、俳句になるのです。たとえば、「霜掃きし箒しばらくして倒る」の一句。なんということはない材料です。でも「落葉」だと、つまらない句になってしまいます。ここは「霜」だからいいんですよね。この「霜」は、なかなか出るものではありません。俳句は、季語でほとんど70パーセントが決まる、といってもいいでしょう。
さて、第12巻・4句目のお題「雪」の選考経過です。
最終選考に残った句には★、ほかに◎、○、無印、の4種で、予選結果を掲げます。
○1)雪こんこ初めて見るやつと口に <千絵>
2)ボンネツトに雪乗せ帰京8連休 <青い鳥>
○3)畝畝に清めのごとく白き雪 <山法師>
○4)雪舟の泪の鼠薄氷 <TOPPO>
◎5)雪吊りやゆっくり朝のカフェ・オーレ <あや>
6)校庭の真中にドーンと雪だるま <釣人>
○7)雪像の大きなオッパイ月明かり <尚々>
○8)下駄の歯に詰まりし雪の重さかな <かめ>
9)初詣で雪駄着流しヨッ健さん!! <怒髪天>
○10)小雪などちらつくがよし初観音 <瑞葉>
○11)手紙書くこんなに雪の降る夜は <きらきら星>
12)雪丸げこけつまろびつはしゃぐ犬 <風太>
○13)はしゃぎたる犬の出迎え雪の道 <悠>
14)お月さん雪が降ったか真っ白け <猫のくり>
15)御仏に抱かれて「しゅり」往きぬ西の国 <たぬき囃し>
○16)雪椿根元に小さき犬の墓 <弓人>
○17)雪明り虚空に見えし己が影 <美加>
18)初泣きや雪隠詰めの幼き子 <ルナ>
○19)大雪や雪に預けん母の墓 <他石>
20)雪嶺や肩こらぬかい鍼治療 <保母 保>
○21)雪の道航跡を曳く車椅子 <守隨秀章>
22) 新雪や草木に鳥にふんわりと <寿々女>
◎23)ちらちらと雪落ちるなり寒稽古 <DORA>
○24)君の住む雪降る街を思う夜 <ぱろぱろ>
◎25)雪の色何故に白かと問ふ子かな <かっちゃん>
26)東京に束の間の詩なごり雪 <ガス灯>
27)なごり雪酒も女も二合まで <暇船>
28)降る雪やいしるの鍋と酒五合 <仲々>
○29)箒目の跡に降り積む朝の雪 <ゆらぎ>
○30)野仏の 肩にちらちら 小米雪 <飯吻>
○31)神在すと思ふ日ありぬ雪の色 <あん>
32)嬉しくて頬で受けとる雪のキス <稚笑>
○33)豪雪の便り気長くつつがなし <たまご>
○34)山村の詮無き雪に老いにけり <emio>
○35)子狐の這入り込みたる雪の穴 <尚々>
36)初冠雪頂上付近は陽ざし射す <藤の花 >
○37)雪化粧髪型変えて初句会 <茜>
○38)手のひらに舞い降りてこよ雪の精 <桃桜>
39)雪地蔵赤く燃えてる涎掛け <遊俳夢>
40)小雪舞ひアンティーク店の扉開く <四度>
★41)雪合戦いつも狙はる子のひとり <麦秋 >
*原句は「雪合戦いつも狙わる子のいたり」
42)写生会たっぷり描く屋根の雪 <青空>
43)雪が舞いエッフェル塔は雲の中 <北北西>
○44)朝刊に雪を落して雀の子 <信天翁>
以上、選出句は44句でした。
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