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第11巻埋字しりとり7句目 2003.11.25

年賀状書く来福の二文字入れ

<澄湖>



今回は、澄湖さんの句に決定します。原句は「年賀状書く来福の文字入れて」ですが、下5を少し直しました。この時期にふさわしい句になりましたね。特に「来福」がよかった。澄湖さんにとっても、またこの塾のすべての皆さんにとっても、そして世界の人々にとって本当に来年はいい年であるよう、祈っています。世界の中の状況は、とても楽観できるものではありませんが、ひとりひとりのささやかな努力によって、少しでも幸福な年になるよう、心より願っています。



【寒太俳句噺(64)】


「落葉降る」「落葉散る」などの句を、よく『歳時記』やその他の俳句の本で目にします。でもこれは、正確にいえば間違いなのです。「落葉」は、すでに散って敷いた木の葉をいうのです。「木の葉散る」「枯葉降る」などはいいのですが、「落葉」はもう降りません。やはり俳句は、正しく詠まなければなりません。心したいものです。





さて、第11巻・7句目のお題

「来」の選考経過です。


最終選考に残った句には★、ほかに◎、○、無印、の4種で、予選結果を掲げます。


 1)また来るね口癖となる冬館 <ルナ>

○2)来年もまた見たいねと冬桜 <ゆらぎ>

○3)来歴のいかにあれども枯芭蕉  <美加>

○4)湯豆腐や誇る来歴われに無し <真砂>

 5)ちょいと来てずぶ濡れ寒き帰り道 <章文駄>

○6)乾杯のグラスに指紋寒波来る <きらきら星>

○7)時雨るるや留守の寺務所に去来抄 <信天翁>

 8)良妻や??来た見た買った冬バーゲン <尚々>

◎9)縄跳に眞白き富士も入り来よ <TOPPO>

○10)3連休猫連れて来る小春かな <青い鳥>

 11)欠礼の通知来て知る歳の暮  <悠>

 12)到来のボジョレヌーボー顔赤く <遊俳夢>

○13)来週の予定厳しく牡蠣すする  <たまご>

○14)人ごみを見下ろしながら熊手来る  <ぱろぱろ>

○15)欠礼の来信ありし寒さかな <かめ>

○16)浜に寄す来る日来る日の波の花  <釣人>

 17)落ち葉焚き幼き日々が戻り来て  <sikinodesi>

○18)寒月や来るはずもなき電話待つ  <飯吻>

◎19)黒猫の膝に来たりし夜寒かな  <DORA>

 20)待てど来ぬわびすけという名の喫茶店  <桃桜>

 21)山茶花や吉凶織り交ぜ便りの来  <瑞葉>

◎22)大根の不出来なものも干されけり  <千絵>

 23)やみくもに信じた未来ケネディ忌  <他石>

○24)誰もゐぬ枯芝に来てブーメラン <萌>

 25)熾盛光仏頂如来見てみたい  <猫のくり>

○26)霜柱やんわり踏んで猫来たり  <せつ>

○27)雪の富士白雲の来てなほ白し  <風太>

 28)次に来る電車を待って毛糸編む  <稚笑>

 29)那智の滝初めて来たり雨の秋 <暇船>

 30)忍び来てふと振り返る枯野かな  <かほと>

○31)寒の月来る日来る日も父母のこと  <山法師>

 32)笹鳴や去来の影とかくれんぼ  <寿々女>

○33)来年を笑ひ話に鉄砲鍋  <弓人>

 34)訪ね来し山の工房小六月  <ふみゑ>

 35)来週は顔見世行くとたよりあり  <北北西>

★36)年賀状書く来福の二文字入れ  <澄湖>

     *原句は「年賀状書く来福の文字入れて」

    以上、選出句は36句でした。


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