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第10巻埋字しりとり挙句 2003.10.07

ふぞろいの落花生煎る夜更けかな

<風太>



挙句で締めるのに「落」の題は少し難しかったかな、と反省しています。さて、今回は、風太さんの「ふぞろいの落花生煎る夜更けゆきぬ」、この句を少し直して、挙句といたします。「落」の題で「落花生」をみつけたのが、この句の成功の原因でしょう。それと「ふぞろひの」が抜群にいい。これでめでたく第10巻も満尾となりました。今日からは、また新たに第11巻目に入ります。新たな気持ちで頑張りましょう。

   落葉踏みつつわが音を持ち帰る  <寒太>




【寒太俳句噺(57)】


俳句教室で、「はっきり」「すっきり」「どっきり」を心掛けるように・・・、と話しています。あいまいな言葉をつかわず、読み手に「はっきり」分かるように。リズムが悪く、舌を噛んでしまうような句はよくありません。そして上五から下五まで「すっきり」と流れるようなリズム感が必要。ここまでは、少し気をつければ出来るでしょう。でも、人を「どっきり」させるような句は、なかなか出来ないものです。最後がいちばん大切です。





さて、第10巻挙句

「落」の選考経過です。


最終選考に残った句には★、ほかに◎、○、無印、の4種で、予選結果を掲げます。


 1)まだ青き芝生の上に紅葉落つ <DORA>

○2)落鮎のすぐに焼かれてしまひけり <千絵>

○3)黄落やひたすら紙をちぎる母  <萌>

 4)夕日落つ明日への旅の夜長かな <章文駄>

○5)茹でやうか甘く煮やうか落花生 <TOPPO>

○6)この余白如何にうめんと落ち葉踏む <ガス灯>

 7)折箱の落雁鶴亀菊に鯛 <かめ>

○8)稲架に吊る落語のラジオ食休み <信天翁>

 9)落陽という歌があり拓郎節 <Chojiro〜>

 10)この秋も落ちこぼれずに俳句塾 <ルナ>

 11)長い夜の落語半分覚えをり <釣人>

○12)ことのほか桜落ち葉の急ぎけり  <瑞葉>

 13)星月夜かけひの水の落ちる音  <弓人>

 14)さいころをふればふりだし一葉落つ <ひねもす>

○15)子ぎつねの落し物かも柿ころん  <瑞葉>

○16)黄落の流れに黒き魚影かな  <かっちゃん>

 17)愚痴ひとつ落とさず秋の俳句考  <保母保>

 18)手鏡の失せてしまひし落し水  <他石>

★19)ふぞろいの落花生煎る夜更けかな  <風太 >

     *原句は「ふぞろいの落花生煎る夜更けゆきぬ」

○20)落合に坂多き事金木犀  <尚々>

○21)菊人形落武者のごと静かなり  <遊俳夢>

 22)落書を消すや傍から銀杏散る  <美加>

○23)ありがたき落し物かな通草三つ <悠 >

○24)うろこ雲 ひとつふたつ 落ちてこよ  <飯吻>

○25)鮎落ちて山の夕日の傾きぬ  <きらきら星>

○26)落花生モジモジしてる卓の上  <稚笑>

 27)馬追も旅行したきか運転席  <青い鳥>

 28)母の云ふつるべ落としや茜空 <秋櫻>

○29)砂時計の砂落ち終わり夜の長し  <せつ>

 30)黄落やすでに投函せし手紙  <四度>

○31)肩凝りに枝雀の落語ななかまど  <山法師>

 32)月映す川面をゆらす落ち葉かな  <sikinodesi>

 33)ぽっとりと落ちるもありて山葡萄  <ゆらぎ>

○34)冬よこーい落ちた帽子がわらっている  <扇風機>

○35)木犀の金の香りの落としもの  <卑弥呼>

 36)稲架かけて男落輝のなかにあり  <たまご>

 37)落ち着いて正座やホットカーペット  <猫のくり>

○38)初恋の落書き残し秋暮るる  <emio>

 39)秋うららカーステレオより落語かな  <北北西>

 40)日の落ちて大人の時間月の夜  <ぱろぱろ>

 41)落葉松のてっぺん百舌鳥の鳴きやみて  <寿々女>

 42)剥落の社の向かう菊花展 <ナガチャン>

◎43)やや寒のうどんに落とす玉子かな <ふみゑ>

○44)小手毬の葉先に落つる秋の雨 <TSUTA3>

 45)小夜嵐まだ落ちやまず落し水 <かのん>

 46)引力に少し逆ひ黄葉落つ <青空>

 47)木犀の薫りのままの落花かな <弓人>

    以上、選出句は47句でした。


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