編集長ヘッドライン日記 バックナンバー
2001.12月



12月30日(日) 世田谷一家惨殺事件

 28日から29日は年末の挨拶。どこへ行っても「テロとワールドカップ」の話ばか り。ヨーロッパのサッカー熱を知る人は「あの雑踏の中では何が起こる」と心配する。 テロ集団がこの期を逃すとも思えない。

 JRAでは「サッカーとダービーの時期がずれて、助かった」と営業の話。

 2002年の国家的イベントはワールドカップである。スポーツ新聞は売れに売れる はずだが、その後、が、何を書くんだろうか。

 30日朝、TBSラジオで「世田谷一家惨殺事件」の一年後のことを話す。

 犯行後、パソコンを使って、ホームページを見た犯人、何者だろうか。指紋も、血痕 もあり、解決は時間の問題と思ったのが、いけなかった。

 中途半端な情報公開にも、問題が残った。越年確実のようだが、「新潮45」の韓国 人犯人説、気になる。

 午後4時半。KEIRINNグランプリ。好きな児玉から入ったが、神山の行きぷり が悪く、マークした児玉は不発。仕方ないさ。

 これで博打納め。明日は大晦日。

<何だか分からない今日の名文句>

もう一つ寝ると「痛み」の二年目



12月27日(木) 薬研堀の歳の市

 朝一番で、薬研堀不動尊(東京・中央区東日本橋2丁目6)の大出庫市に行く。柳橋 の仕事場から約500メートル。この寺は川崎大師の東京別院で不動明王を祀っている 。江戸時代は目黒、目白とともに江戸三大不動と言われ、霊験あらたか。繁盛した。

 江戸一番のレジャ−スポットで、近くに風俗、つまり「吉原」があった。今のソープ ランドの吉原は、火災でここから移転した「新吉原」である。

 境内は講談発祥の地。毎月28日に奉納講談が行われる。順天堂発祥地碑がある。順 天堂の和蘭医学塾が開講されたところ。つまりこの界隈は宗教(=哲学)、文化、科学 の中心地で、縁がなかったのは「醜い政治家・官僚」だけ、という結構な土地柄である 。

 毎年12月27・28・29日の三日間「薬研堀大出庫市」が開かれる。

 この辺りに日本一の繊維問屋街・横山町がある。その問屋が安値で、倉庫を空にする 一大バーゲン。ともかく、安い。ことしは繊維不況で、さらに安くなっている。

 「水島商店」で縁起モノの「玉飾り(〆飾り)」を買う。七寸で一番立派だが800 0円。「水島」は新宿・花園神社のおとり様で熊手を売っているが、この時期、薬研堀 に来る。縄張りは複雑である。

 取引っている若い女性が美人なので、ここで買うことに決めている。

 何日か前に「ことしもご用意しますか?」と電話をかけてくる。この「〆飾り」の注 文が来ると、もうすぐ正月である。

 昼から年末の挨拶を数件。神田の某社を訪問、一八寿司でごちそうになる。うまい。

 話題数々。スーパーが商品の仕入れで、つとに強気。値引き率が50%を越え、卸、 メーカーともに厳しい年の瀬を迎えるいる、とか。厳しい話題が多い。当方から、来年 は牛乳が品不足になるだろう、と話す。

 東京プリンスで野暮用を済まし、歩いて新橋へ。今年もやっかいになった競馬サーク ルの方々に挨拶。

 歩いて銀座。みゆき通りで「この道20年」の靴磨きに取材。「2,3ヶ月、支払い を溜めている店が多いので、酒屋がピンチ。この暮れで、クラブがバタバタ店じまいす る。バーテンダーはつぶしが効かないので、頭を抱えている」

 女性は「つぶし」が効くらしい。

 来年あたり、マスコミ界も大激震が予想されるが、この歳になると「つぶし」はまる で効かない。あきらめるか。

 明日(28日)はご用納め。

<何だか分からない今日の名文句>

ここは銀座、善男善女「不動」と決めろ!



12月26日(水) 互譲の精神?

 朝、名物の「こごめ大福」が食べたくなって、秋葉原へ。そのまま、アメ横へ向かう 。賑やかだ。鮭、いくら、エビ、本まぐろなどを扱う辺りは、身動きが出来ない。

 逆に衣料、時計、化粧品は閑散としている。食べるものしか買わない「不景気ごころ 」。

 でも上野、秋葉原の駅舎建設が本格派する来年以降、この辺りは、さらに活況を呈す るだろう。渋谷ぐらいの規模の「新都心」になる。土地の価格が、この辺りは上向きだ 。

 上野駅前の食堂「朝日」で柳川定食。蔵前のおもちゃ問屋を取材して、5キロ歩いた 。途中、午後4時から、いつものお勉強。そのまま、出社。

 俳句の投稿欄を見ていたら、管理人・中島嬢の子供さんが病気らしい。実は、今の今 まで、中島さんは独身、と信じていた。男性の年齢は推理出来るのだが、女性の年齢が 、全く分からない。

 中島さんは頭が下がるほど、献身的に、静かなる情熱で「俳句文化」を大事にしてく れる。家庭の臭いなどまるで感じさせない。だから、勝手に独身と思っていた。

 「しりとり俳句」の投稿欄が、いつの間にか「こころの掲示板」になっているのは、 中島さんの生真面目な管理能力に負うところが大きい。

 面と向かって「ありがとう」と言えない性格なのだ、で、ついお礼もなしで、彼女の ボランティア精神に甘えてばかり。申し訳ない。子供さんの全快を祈る。

 また農水大臣が失言したらしい。失言の内容はここで改めて紹介する気にもならない 。

 背景には、あくまでも「農水は生産者側のもの」という彼の誤った意識がある。消 費者に目を向けぬ大臣を選び、放置するのは、小泉内閣の怠慢ではないか。

 選挙区・北海道にゴマをすり「北海道の味方」を強調するだけの大臣閣下。結果的に 彼の失言で、生産者が苦労するのが、分からないのか。

 自民党が公明、保守との距離感を「互譲の精神」という言葉を使って、運動方針に盛 り込んだ。自民党の某氏によると「公明党とは、いずれ分かれ分かれ。それまでのスタ ンスのこと」。いずれにしても、2002年は「民主党分裂→自民・公明夫婦別れ」ー ーの流れ?

 小泉さんは抵抗勢力と結構、互譲の精神で進むのかもしれないが、経済沈没で、政変 は必至だろう。

 公明党の言いなりになっている自民党が「互譲の精神」なって……ちゃんちゃらおか しい。

 夜、どちらから持ちかけた訳ではないが、たまちゃんと「二人だけの忘年会」。柳橋 「赤兎」から浅草「ひまわり」。両店とも満員。景気は悪くても、賑わうところはに賑 わう。抽選でネクタイが当たる。

 たまちゃん「29日の大井・東京大賞典を見に行こう」と盛んに勧める。どうしたも のか。

 店を出ると木枯らし。髭のホームレスがひとり。ヒューヒューと吹く風に、身体に巻 いた毛布が巻きあがった。おお、寒い。

 芸能界気分の小泉内閣に、この冷たさは解るまい。

<何だか分からない今日の名文句>

小泉商店「痛み」の大売り出し



12月25日(火) 58歳の抵抗

 農水省の熊沢英昭事務次官が狂牛病で引責辞任した、との電話連絡。農水大臣はどう するのか?

 「ここだけの話」で「大臣は辞めるべきだ」と書いているので、極めて関心が強い。

 熊沢さんの件は「狂牛病がなくても、色々な噂があったので…」という人もいるので 、狂牛病を理由に辞めさせた、という穿った見方もある。いずれにしても、農水も伏魔 殿?

 昼、雑誌「ウォーキング」の取材。「歩いて歩いて血圧を下げた人物」というこ とで取り上げられるらしい。それほどのことではないので、恐縮する。「空がどんより しているので写真は後日写すことにしたい」とカメラマン氏。熱心だ。

 「二代目魁」の2002年大予想。10の項目で、その行く末を占ってもらう。一年 後の大晦日にその結果を発表する。賞品多数。前項目外れたら特別賞が出る。

 そのQ8に「クロフネはジャパンカップに優勝する。YESか,NOか」を用意し たが、出走は不可能になり、設問を変える。

 夜、赤坂3丁目の「海皇」で、早稲田大学新聞学科昭和42年卒の集まり。参加者8 人。

 新聞学科は学生50人ぐらいの小さな所帯で、ほぼ全員がマスコミ志望だった。

 2浪、3浪も多くて、年齢はマチマチ。政経学部でもユニークな奴が多かった。

 その頃、学費、学館闘争が起こった。僕は「学生会館の管理運営権を学生に!」とい うスローガンに反対で、どちらかと言うと、学生運動を批判していた。税金で運営され る施設を革マルが運営していいのか、というのが僕の意見であった。

 この運動は第二次早稲田騒動に発展し、騒然とした。授業は行われず、仕方ないので 、家庭教師、塾のセンセイ、浅草のサンドイッチマン、新宿の高野フルーツパーラーの ウェイターをして、大学には行かなかった。

 「右翼」とまで言われ、新聞学科の仲間とは距離を置いていた。だから、卒業してか らも、限られた仲間以外、つき合いがない。

 この学生運動のリーダーが経団連に就職した、と聞かされ、ますます、奴らが嫌にな った。ただ、一人Aさんだけは本物の活動家で、尊敬出来た。Aさんは、何度か警察に 逮捕されながら、いまでも「主義」に生きている。

 こんな経緯もあり、新聞学科の集まりには欠席ばかりだったが、ことしは、クラスメ ートの一人が僕の本を作ってくれたこともあって参加した。

 みんな、年を取った。頭に白いものも目立つ。話題も年金、介護、失業……年を取っ た。

 出世頭と言われた、若くして銀行の役員になっていた奴は進んで「失業者」を選んで いた。彼は万葉仮名を書く。趣味に生きている。

 某大手出版社の役員の奴は「江戸の坂に興味を持って、350の坂を全部歩いた。日 本坂学会を作っている」とうれしそうに話す。趣味に生きていると、溌剌としている。

 某市の幹部は「改革ってなんだろう」と深刻そうだが、福祉の担い手として、自信た っぷり。で、映画プロデューサー氏は昔と同じように「醒めた発言」が目立つ。印刷屋さ んはタケシバオーの話に夢中で話があった。編集プロダクションは毎朝、般若心経の写 経をしているとのこと。電飾会社を経営する奴は、景気が良さそうで、つやつやしてい る。

 そして、僕の本を作ってくれた、キリスト教信者の別の大手出版社の労働組合委員長 は「マンション管理士の本が売れた」と話した。

 それぞれの道。仕事派と趣味派に分かれつつある。ただ、言えることは、金、モノに 関心が薄いこと。

 酒が入って「キリスト教」と「般若心経」がどうしたことか、殴り合いになった。

 まだまだ、早稲田大学新聞学科は若く、元気だ。

 誰かが「58歳の抵抗だな」と言った。念のため、現役だった入学した僕は57歳。  気になっていた「本物の活動家」Aさんは、この日も欠席だった。

<何だか分からない今日の名文句>

「紺碧の空」よ、いつまでも



12月24日(月) 戦争に直進する?
            「こころの麻痺」


 朝、HPを見ると、ちょうど、ヒット33327。記念する33333を取ろうとし て、もう一度、開いてみると、もう記念数字を越えていた。

 東シナ海の銃撃戦。一部の外国のメディアは「日本の戦争を初めて見た」と報じてい る。

でも、日本人はそれほど驚かない。ショッキングな銃撃映像だが、休む間もなく、海 上保安庁が編集するビデオが次から次へと流されると感覚が麻痺する。

 同時テロ以降、人間にまともな驚きがなくなってしまった。

 雰囲気は「戦いは不可避」ーーという言うに言われぬ「不安」。言論はバランス感覚 を大事にしないと大変だぞ。

 友人の水口義朗著「ヨク マナビ ヨク アソベ」(インターメディア出版・160 0円)を読む。「修身を抹殺した日本人の後遺症」というサブタイトルがついている。

 道徳、宗教の教えの大切さは分かる。この本の趣旨も分かる。が、キリストの洗礼を 受けた指導者が集団殺人を率先する。教え、道徳は間違った方向に暴走する手助けにな る。

 修身本は国家主義に結びつく「不安」があまりに多い。

 夕刻、スポニチから「クロフネが屈腱炎」の知らせ。名馬の不治の病。あまりに可哀 想だ。泣く泣く、応援歌を書く。

 東京ミレナリオを見に行くつもりだったが、断念。「ヒット33333記念KEIR INグランプリ3連単」を社告したが、深夜、点検すると応募2件。さて目標の参加者 10人は達成できるか。

<何だか分からない今日の名文句>

国の一寸先も屈腱炎?



12月23日(日) やった!

 鹿児島県・奄美大島の近海で22日発見された不審船は海上保安庁の停止命令に従わ ず、逃走を続け、銃撃戦になったらしい。不審船は22日午後10時13分、沈没した 。

 北朝鮮籍の船の可能性が高いが、沈没の原因が?

 朝、TBSに向かう途中、国土交通省の前を通るが、別段、慌ただしいという風で もない。テレビの中継車も1台だけ。隣の外務省も、特段の動きも見えない。連休の中 日で、メディアの動きも鈍いのか。

 TBSラジオで有馬記念の話をして、中山競馬場に直行する。まあまあの入り。

 5レース。障害レースを使った馬が平場に戻ると、好走するケースが多いので、2番 のインディーシェイドからワイドの総流し。馬連にしようとも思った。ワイドで100 0円券にしようとも思ったが、まあ、ボチボチやるか、ということで500円券のワイ ド総流し。

 それが、何と当たった。

 馬連105,330円。場内、どっと沸いた。馬連にすれば良かった。

 ワイドでも25,340円と6,540円。500円券でも、都合15万円。「やった! 」と叫んでしまった。

 周囲の人が当方に周りに集まる。その反応の凄さに「ワイドですが……」と言い訳を する。「いやいや、ワイドでもこれを当てるなんて、大したものだ」と誉められる。急にス ターになったような気分である。

 隣の部屋に来ていた小渕前総理の未亡人を紹介された時にも「この男が5レースの大 穴を取った奴です」と言われて「いや、ワイドです。500円券です」と言い訳する。

 「次は、どの馬ですか?」と聞かれると、多分「16番でしょう」と言ってみると、 これが当たる。

 次のレース。競馬評論家の山野某氏が「俺の馬。強いぞ」と強調する4枠7番の馬。 義理で買わなければならないが、どうも絶対、勝てるか、というとそうでもない。

 そこで枠連で4枠から入ると、彼の馬は惜しくも4着。代用品の同枠の馬が一着で、 これも当たり。

 実についてる。

 有馬記念。この頃には「負けるハズがない」という心境だった。オペラオーと相手は 3着馬と決め、儲けの大部分を「オペラオー、マンハッタンカフェ、シンコウカリド、 テイエムオーシャン」のボックスに投じる。

 ひょっとすると、100万円もって帰れる。いや、間違いない。多分、オペラオーと カフェで決まる。

 姿三四郎(僕の新しい友人)が「トーカイオーザはどうだろうか」と囁いたので、少 し買い足して、万全。

 ところが、どうだろう。

 マンハッタンカフェはいいのだが、アメリカンボスが……ああ、無情。

 その時である。たまちゃんが「取りました」。48,650円の有馬最高穴馬券をたま ちゃんが取ったのだ。

 スターは一瞬のうちに変わった。そればかりではない。阪神の最終の万馬券も、たま ちゃん、見事、Vラインでゲット。

 ああ、勝負の世界は……。

<何だか分からない今日の名文句>

勝負の世界、一寸先は闇



12月20日(木) サンタのお医者さん

 朝は「たいとう診療所」(東京・台東区台東2−3−6)。いつも血圧を計ってくれ る看護婦さんがサンタクロースの扮装をしている。可愛いけど、どうしたことなんだ。

 「私だけじゃないの。院長先生も」と言うので、診察室を覗くと、今井院長も真っ赤 なサンタ姿である。

 今井クンが高知の病院に勤めていた時、この季節、その病院では餅つき大会を開いて いた。患者に季節感を持ってもらい、こうしたイベントを通じて、患者と病院のスタッ フがコミュニケーションを計る。南国・四国は餅つきが大好きな土地柄だ。

 「でも、東京はクリスマスですよ。だからサンタの衣装を買いまして」。気恥ずかし いが、若い院長が先頭になってサンタクロースになった。

 40キロ、50キロも離れた無医村の往診をモノともせずにこなした今井クンは、大 東京で往診する革命的診療所を開いた。大東京にも隠れた無医村状態がある。古いマン ションではエレベーターがなくて、外出できない患者がいる。

 「3分間医療」と揶揄される東京の大病院と比べ、彼は一人の患者に45分かけて往 診している。

 若い院長は人気者だ。倅のような若い院長センセイがサンタクロースの姿で聴診器を 胸にあててくれる。お年寄りは大いに喜ぶ。

 本当に素晴らしい診療所に出会って良かった。

 リハビリをすましてから、台東区役所で新税関係の取材。忙しいのに飛び込みの当方 に柳・税務課長が応対しくれる。勉強になる。

 終わって、JR秋葉原駅近くの「竹隆庵岡埜」で屋で「日本一うまい」と信じている 「こごめ大福」を買い、診療所に届ける。これ、患者のささやかなサンタへのプレゼン ト。 仕事場に帰ると、JRAからのFAX。国の強い要望で平成14年度50億円の 臨時・特別に国庫に納めるとのこと。競馬運営委員会委員をしているので、事後報告し たのだろう。来年度予算財務省原案が発表され、税外収入が22.4%増。その一部に なるということ。

 消して好ましいことではないが、国の予算が作れない厳しい厳しい事情を考慮すれば 、やも得ないのかも知れない。1000億円とか500億円とかいう要請を50億円に 値切ったのは、当然と言えば当然だが、これで平成14年度のJRAは儲けゼロという ことになる。

 少なくても横浜市が求めているWINS税などは、どうやりくりしても払えない。

 数少ない黒字特殊法人JRAも、やがて赤字に転落する可能性が極めて大。赤字特殊 法人の廃止、民営化は必ずしも順調に進んでいない。その反面、黒字法人は稼いでも稼 いでも「稼ぎ」を国庫に取り上げられる。特殊法人というシステムは複雑にして、しか し、分かりやすいものである。

 今回のJRA特別納付金50億円だって、競馬関係者に我慢を求めて、やっと絞り出 した余剰金から吐き出すのだ。「痛み」を求めれれた関係者は複雑な思いだろう。

 だからといって、刑法で禁じられた博打行為を例外的に認めた中央競馬を簡単に民営 化することも出来ない。

 少なくても、サービスが滞り、ファン離れが起こることだけは避けなければならない 、と祈る。「金の卵」だった中央競馬が国の我が儘で「借金の卵」になったら、誰が責 任を取るのか。

 50億円強が狂牛病対策に使われるから、農水関係のJRAがその分、負担したよう なもんだ。

 さて、有馬記念。枠順決まる。

 心情といては、現役最強馬オペラオーに勝って貰いたいのだが……。

 有馬で負けたらグランプリがあるさ。ことしは「競輪グランプリ3連単」もやろうか な。参加者は少ないとは思うが、やって見よう。

<何だか分からない今日の名文句>

寺銭で生き延びるのか財務省



12月19日(水) 真紀子イジメ、
             てえげぇにしろ!


 新聞記者さんは、いじめっ子なのか。

 またまた真紀子の不用意な発言?を取り上げている。

 彼女が野上義二外務次官を「天皇みたい」と発言した騒ぎ。「天皇陛下を国会答弁に 持ち出すのは不謹慎だ」と中川昭一自民党広報本部長が言い出し、すったもんだしてい る。

 僕に言わせれば、全く問題はない。日本人は時に「天皇」と言う言葉を「トップ 」という意味で使う。「自分を最高権力者と勘違いした振る舞い」を揶揄することもあ る。「財界天皇」「巨人軍の天皇」「パチンコ業界の天皇」。ドンという意味合いで使 う。新聞記者さんは平気で使っている。

 彼女は「野上さんは、他の意見に耳を貸さないボンクラ最高権力者。困ったモノだ」 と言ったかったので、ごくごく普通の発言だ。

 なぜ、こうまでして「真紀子いじめ」をするのか。理解できない。

 真紀子さんは、再三、言うが「好きになれない女性」である。言いたい放題の一面も ある。愛嬌と強面が同居していて、普通の女性とは大分、違う。虐められても仕方がな い面もあるだろう。

 しかし、この一件は放置出来ない。

 今回の虐めは「天皇という言葉を軽々しく使うな!」というイデオロギーに根ざして いるからである。

 小泉政権にマイナス部分があるとすれば、それは大国主義である。痛みに耐えて、国 家を守れ!である。軍拡、覇権的側面である。

 僕は全体主義に反対する。個人主義をもっと大事にしたい。経済運営に窮すると、全 体主義に逃げ込む。いま、日本は全体主義に逆戻りする曲がり角にいないか。

 大国主義は、いつも「侵してはならない天皇」が必要とする。天皇を旗印にするのが 大国主義だ。

 この大国イデオロギーが、この虐めのもう一つの背景なのだ。

 それこそ「天皇」という言葉を使ってイジメをする。そのイジメがマスメディアに支 持されるのが怖い。戦前の軍部のような「天皇の名に於いて」が支持されたのと極めて 似ている。これを放置してはいけない。

 新聞記者さんは「真紀子いじめ」に荷担しなければジャーナリストではない、と思っ ているのか。

 ああ、嫌だ。

 新聞記者は巨悪と格闘するが、どうでも良いことは捨てて置く。じゃじゃ馬女史がい ても、笑って見ているのが男じゃないか。俺みたいな突っ張り野郎がいても「仕方ない わね」と笑っているのが女じゃない。

 外務官僚の真紀子憎しのリークに乗って、正義の論陣?を張る方々。たまには、大き な心を持ってくれ。

 夕方、例の勉強をしてから、社に戻って、石寒太と会う。「熱があるから飯はやめよ う」。風邪が流行っているらしい。

 石寒太とは俳句のページの打ち合わせ。奴はいろいろなことをやりたいらしい。春に は、彼の発想が形になるだろう。

 掲示板を見ると、競馬競輪の方は「有馬記念3連単」の応募が20近い。順調、順調 。

 俳句のページにも掲示板的書き込みが増えてきた。「こころの掲示板」みたいなも のだ。

 本来の本筋掲示板には「常連は反小泉か?」と言った書き込みが出てきて、興味深い 展開。掲示板って、おもしろい。

 夜、幾分寒いが、子供の頃の「羽子板市」はもっと寒かった。

<何だか分からない今日の名文句>

イジメは知恵の行き止まり



12月18日(火) Suicaで行く

 たま〜に、だが「孤独」を感じる。寒いからだろう。

 JR東日本のSuicaを購入した。新型イオカードで2000円。はじめはデポジ ットの500円が入っているから、1500円分しか使えない。が、その後、半永久的 に使える。なくなったら金額をデポジットに追加すればいい。

 どこへでも行ける個人定期券のようなものだ。

 使ってみると確かに便利だ。今まで、切符を差し込む動作が右半身麻痺にはしんどか ったが、これが解消される。

 別に孤独を感じて、いたたまれなくなったから、という訳でもないが、Suicaを 片手に総武線、山手線を乗り回った。別に目的はないが、移動するうちに元気が出るは ずだ。

 ある駅で降りると、警察官が何人もいる。泥棒を捕まえた、という。警察官、興奮し ている。野次馬の背広姿の男性に「犯人は?」と聞くと、その隣の人が「あんたが話し ている人だよ」。昨今の泥ちゃんは背広姿らしい。

 時計を見れば午後3時30分。こんな真っ昼間に商売をしているんだ。

 何となく、滑稽に思えて……孤独を忘れる。

 ちょうどその時、携帯に石川県の例の町長さんから電話。「今から、小牧空港で羽田 に向かいます。羽田に6時ごろ、暇だったら会いませんか」。多分、陳情旅行の途中に 一杯、ということだろう。

 それにしても、エネルギッシュだ。当方、孤独になっていられない。

 羽田とは正反対のところにいたので勘弁して貰う。

 1000メートル歩いたところのマンションで、飛び込み自殺にでくわした。

 事情があったのだろう。詮索したくない。

 でも、この暮れ、自ら命を絶つ人、数えきれず。孤独がいけないのだ。

 夜のニュース。ビンラディンはまだ逃亡中?

 13日の日記で「アフガンを脱出」という情報を書いたが、どうなんだろう。

 極寒の星空、狂気の人物も孤独になるのかしら……なんて考えつつ、黒ラベル。

 窓を開ければ、心底寒い。

<何だか分からない今日の名文句>

一人ぼっちより二人ぼっち



12月17日(月) 浅草橋東口に「宝」がある

 午前中、年の瀬らしい雑用が続く。

 近くのJR浅草橋東口の宝くじ売場に長蛇の列。3つある売場の真ん中に列が出来 る。隣の売場は閑古鳥がなく。遠くから来る人もいる。

 以前から、この売場から3億円が飛び出す、という噂は聞いていた。一度出ただけだ と思うが、みんな「いつも3億円が出ている」と話している。妙な話だ。

 「俺も買おうかな」と思ったが、競馬の方が経験上、的中率が高いのだから、買うの をやめた。

 宝くじの寺銭は50%を越えているのだから当然だ。

 「競馬・競輪ロマン掲示板」がスタートした。ミュージシャン本間の努力で、アッと 言う間に実現した。ありがとう。「有馬記念3連単」に間に合った。

 それと同時に休載中の「柳橋物語」を引っ込めた。

 理由の1。じっくり読んで貰う読み物するには、やはり本の方が良い。

 理由の2。構想を組み替え、スケールを大きい実録ノベルにしたい。

 理由の3。その後、手に入れた資料で、これまで書いた部分に、書き足らない部分が 1、2ある。

 そこで来年1年間、じっくり書きたいと思う。

 「おけら」を書き、「ここだけの話」のゲラ点検。野暮用2件。

 夜、税理士のYさんと金太楼寿司。名物のスタミナ納豆。

 外に出ると、割と暖かい。

<何だか分からない今日の名文句>

「宝くじ」は詐欺師の商法



12月16日(日) デリキット、ありがとう

 デリキットは15日土曜日、中山競馬場のメインレース「仲冬特別」に出走した。社 台のテレホンサービスは「有終の美を飾ってほしい」と言っている。

 引退レースであるらしい。

 見に行きたい。初めての中央場所のメインレース。しかも、これが引退レースになる 。是非とも行きたい。

 でも、大事なことがある。大事な時間を共に過ごさなければならない御仁がいる。デ リキット、ゴメン。人間様を大事にしたい瞬間なのだ。許せ!

 たまちゃんにワイド馬券を頼んだ。走り詰めの5歳の牝馬。前回は11着。その前が 15着。単勝を買いたかったが、それはあまりに無謀だ。ワイド馬券なら、彼女も負担 にならないだろう。

 午後3時25分。デパートの家電売り場でテレビにかじり付いた。33戦目。「走る 労働者」みたいな愛馬が引退レースで怪我をしたら大変だ。

 祈った。無事に回ってこいよ! 怪我をするなよ!

 出来れば、である。はじめてのメーンレースだ。出来れば、テレビのアナウンサーに 「デリキット」と言って欲しい。出来れば、一度は先頭を走ってくれ。正面スタンドに 入るまで先頭にいれば3回、4回「デリキット!」とアナウンサーは叫んでくれる。

 スタート。

 デリキットは俺の願いを聞いて、先頭に立った。何頭も逃げ馬がいたが、引退レース の彼女に先を譲ってくれたように、喧嘩をしてこない。ありがとう。逃げ馬たち。

 すんなりとすんなりと走る。はじめて乗った小野騎手は好きなように走らせている。

 デリキットは気持ち良さそうである。3コーナーを回っても先頭だった。4コーナーを 回っても先頭だった。アナウンサーは6回も「デリキット」と言ってくれた。

 ゴールまで200メートル。まだ先頭だった。これで十分だ。

 あと100メートル、2頭の馬に並ばれ、一瞬のうちに抜けれた。でも、苦しむ風も なく、彼女は自分のペースを守ってゴールを駆け抜けた。

 爽やかだった。ありがとう。良く走った。ジーンと来た。

 色々なことを思い出した。3歳の夏。「絶対勝てる」を思い、大雨の福島に見に行き 3着。名古屋へも行った。その日も大雨で8着だった。

 ことし札幌で2勝目をあげた時、うれしくて小躍りした。万馬券だった。

 そして、晩秋の福島。先頭に立てずどん尻負けだった。その度に「怪我がなければ良 いや」と思った。

 引退は寂しい。「今週、デリキットが走る」と聞くとそれだけで、仕事に力が入った 。それがなくなると……。

 デリキットは3着。有終の美を見事、飾った。目頭が熱くなった。

 33戦3勝2着1回3着7回。よく頑張った。

 テレビがレース結果をアナウンスする。「ワイド、3−6 6380円、3−5 5 280円」大穴だ!

 元金を除いて、儲けは約10万円。ありがたく、ちょうだいする。

 ありがとう。デリキット。

 俺は、この金で有馬記念は大勝負するぞ!

<何だか分からない今日の名文句>

憂愁の美もあったけど



12月13日(木) ビンラディンは国外に?

 朝から雨。散歩出来ないのが辛い。

 書類の整理を約4時間かけて。俺だって、歳の暮れ。その間に、オウムの坂本一家殺 害判決。岡崎一明に死刑。当然である。

 岡崎はこの事件をネタに麻原を脅した。90年2月、麻原を脅し、口止め830万円 を手に入れた。麻原がその脅しに乗らず、岡崎が全てを警察に通報すれば少なくても、 サリン事件は起こらなかった。サリン事件が起こらなかったら……歴史は出来心で変わ る。

 坂本弁護士の母、さちさんが、新聞の電話取材に「当時の苦しみや思いにも変化があ る」と話している。何か、ホッとする。

 夕方、歩きたくて歩きたくて、タクシーでJR東京駅へ。地下道を約2時間歩く。

 ヤスチカ(八重洲地下街)は歳末大売り。だが、幾分、閑散としている。中央口メイ ンアベニューで「丸山圭子ミニライブ」を見る。「そっとこのまま」のヒットを持つ彼 女、太った。子育てで、舞台から遠ざかっていたのだろう。作詞・作曲は続けていたら しいが、芸能界の表舞台から姿を消すと、女性は一気に太る。

 2曲歌って、あとはCDの即売。買う人はポツリポツリ。僕ももちろん買わなかった 。歌手のキャンペーンも氷河期?

 帰ると、テレビニュースは「アメリカがビンラディンのビデオ公開」の話を報じてい る。

 このところ、ビンラディンが今にも捕らえられるような報道だが、そうだろうか。W EBの情報では「10日前に国外逃亡」というのもある。

 アメリカが何らかの事情で「ビンラディンとおぼしき人物」のビデオ公開をしなけれ ばならないのだろう。

 ビンラディンはこれで、生きて我々の前に現れることはない、と想像する。本人が殺さ れるか、影武者が殺されるか。

 このビデオ公開の話で、僕が注目している「ABM条約脱退」のニュースは極めて小 さくなった。

<何だか分からない今日の名文句>

敵が作る「影武者」



12月12日(水) ブッシュの暴走?

 朝、専売病院へ向かう途中、Jrから携帯に電話。「ここだけの話は?」

 すっかり更新するのを忘れていた。やっぱりボケているのか。

 定期検診。血圧130−70。順調である。

 出社した頃、ワシントンから特電「アメリカ、ABM(弾道弾迎撃ミサイル)制限条 約脱退」。

 約30年に及んだ核抑止体制は終わる。テロという「新たな脅威」に対する処置と説 明されるが、これではアメリカによる世界の軍備一極化。果たして、喜ばしいことなの か。

 原稿は筋だけが夕刊に入ったが、これは大きな大きなニュースである。民主党が 猛反対していることも含め、冷静に報道しなければならない。

 ビンラディンを追いつめたブッシュが、調子に乗って、暴走しているのではないか。

 当初からアメリカの報復戦争に疑問を持っている。「報復の連鎖」はいつか地球を破 壊する。石油のための米国世界制覇には、土台、無理がある。

 ブッシュの強気な対応が、新たなテロを生むような気がしてならない。

 日本が無批判にブッシュを追随するのは、いかがなものか。これは大変な事態のよう に思う。

 外務省の外交は、ただアメリカに追随すればいい、というものだから、頼りにならな い。

 批判精神が薄れているマスコミはどうだろうか。ただ傍観するのだけかも知れない。 不安だ。

 夜、会社の近くで、大事にしている親友から「身近で起こったこと」で報告を受け、 相談に乗る。

 その最中に石寒太から携帯。「正月は、しりとり俳句を少し休んで、初句会をする」 。賛成だ。俳句のページは中島嬢の奮闘で、読者が大幅に増えている。

 そう言えば、もう正月。それより前に有馬記念がやって来る。何とか、3連単の的中 者を出したい。それは願いだ。

 掲示板を見れば、このところ、硬質な、的確意見が多く活況である。

 来週、有馬記念の予想3連単ゲームを始めるつもりだ。ゲームが始まると、その硬質 な意見が中断されるような気もする。

 競馬、競輪専用の掲示板を作ろうか、と思う。競馬・競輪ファンの思い出、自慢、予 想が集まる愉快な掲示板も欲しい。

 「二代目魁」は徐々に徐々に分野を広げて行くつもり。しりとり俳句は「文化面」、 有希のサンフランシスコ報告は「国際面」、競馬、競輪掲示板が出来れば「レジャー面 」か。

 何年か経ったら「二代目魁」は総合紙になっていた、なんて夢を見ている。

 深夜、近くの料亭の女将が持って来てくれた「野田岩」のウナギを肴に、ビールを飲 んでいるうちに「競馬and競輪」掲示板を作ろう!と決意する。

 それほど、大変なことではないのだが、決意すると、ビールがうまい。

<何だか分からない今日の名文句>

出来心and出来心



12月11日(火) なみ平さんの罪

 寒いのに「たいとう診療所」は繁盛している。患者は「寒いからリハビリを休もう」 と思っても、ヘルパーさんがやって来て「診療所に行きましょうね」と言われればズル 休みも出来ない。

 まあ、結構なことだが、人間、ズル休みも必要だ。

 リハビリ後、出社し、街に出る。四谷あたりを取材。キリスト教会が同時テロ報復戦 争をどう捉えているか。興味があるので、その種の書物を教会で買う。

 夕方、JRA六本木事務所。記者クラブに顔を出して世間話。話題は「田代のお風呂 のぞき」。子供が可哀想だ。マスコミ業界にもH野郎はかなりいる、との話。これは興 味深々?

 夜の取材をキャンセルされたのでトボトボと麻布十番界隈を歩いていると、副編から 携帯。

 掲示板に投稿された文章に「犯罪行為の告発」があり、具体的に“容疑者”?の実名 が載っている、とのこと。「どう考えますか」。

 内容は、時代を映す事件として紹介するに相応しいが“容疑者”として特定人物の 名前、家族の名前、住所などを明らかにするのはどうだろうか。

 「節度ある言論」を大事にする僕のホームページには相応しくない、と判断する。副 編も同様な意見で、削除して貰う。

 話している内に「久しぶりにメシでも食うか」ということで意見一致。プレスセンター で落ち合い、目黒の「花亭」でふぐを食べる。

 この店、競馬ファン仲間の店で、なかなかの味を出している。紹介したくないような 「隠れ家」。

 積もる話は沢山あるが、副編が話した「なみ平さんの罪」にはハタと頷いた。

 サザエさんに登場する「なみ平」さんは60歳直前の定年直前の人物設定。頭は禿げ ていて、一本だけ風に揺れている。そして、当然ながら前近代的発想の持ち主で、何か ドジばかりしている初老男である。妻に脅され、娘に馬鹿にされ、婿殿だけが味方だ。

 しかし、2001年の60歳前後は、まったく違う。スタイルも、発想も違う。いま 、なみ平さんはダンディで若い、ハズだ。

 しかし、サザエさんを見る若者たちは「60歳はおじいさん」と思っている。ドジを する世代、と馬鹿にしている。あるいは、本人も「年を取った」と勘違いしている。

 これが「なみ平さんの罪」ーー。

 当方57歳。なみ平さん世代になった。ダンディになったが、確かに精神的に疲れて いる。60前後が「痛み」を痛烈に感じている。戦後最悪の不景気。職場ではいじめら れ、会社をやめれば、再就職先は皆無。その上、世間が見るイメージはなみ平さん。

 情けないではないか。

 奮い立たねばならぬ、何て考えながら飲む。

 改めて、サザエさんに変わる新しい家庭マンガを作ろうではないか。奇跡の60歳 が登場するマンガを作ろうーーなんて、少し酔った。

 帰宅すれば、田代、覚醒剤で逮捕。漫画にならないマンガーーですか。

<何だか分からない今日の名文句>

題して「サザエ家の星」



12月10日(月) 寒い寒い

 朝、訃報1件。何故だ!

 涙する。

 11時頃、たまちゃんに電話。昨夜(10日)の結果を聞く。

 10日は中山競馬場で朝日杯を見てから、新宿に直行。栄寿司で「たまちゃん軍団」 の忘年会に参加した。

 たまちゃんを「師」と仰ぐ仲間が26人。例えば、ペーパーオーナーズゲームの仲間 、大学通信の仲間、新宿・風林会館F1「ノック」の従業員とお客、銀座中学前の日本 料理「久原」のママ、若干の毎日新聞の従業員、そして、彼が仲人をした奴……みんな 、いつの間にか、知り合いになった。

 ことしは、たまちゃんの2冊目の著書「Vライン2」が出版されたので、この日は出 版記念も兼ねた。何となく「たまちゃん軍団」の顧問みたいになっているので、挨拶を する。

 「たまちゃん、ことし、最愛のお母さんをなくしたが、こんな晴れがましい忘年会が 出来て、感激している」と話した。

 そこで、余興の競馬ゲーム。興奮した。

 かつて行われた普通のレースの3着馬を当てるゲーム。これがおもしろい。

 記憶をたどって推理する奴、当日の新聞コピーで予想する奴、自分の誕生日で買い続 ける奴……そして馬券を買う。ところが、競馬に全く興味のない奴が当たったりする。

 ゲームの最中、別の約束を思い出し中座したのだが、その結果が気になって、気にな って……電話した。

 最後のレースは副賞に毎日新聞のクラシック音楽のCDセット4万数千円相当が当た るので、もしかして、と思ったのだ。

 このレースを当てたのが4人も出たらしい。当方はその4人に入っていなかった。残 念。

 4人はジャンケンをして、副賞を奪い合った。この4人のジャンケンも馬券にした らしく、大いに盛り上がったとのこと。愉快な忘年会だったらしい。

 たまちゃんの人柄が仲間を増やしている。「Vライン2」(白夜書房)の売れ行きも 上々である。

 電話を切ってから、近くの脳卒中仲間に鮑を届ける。お歳暮にいただいたのだが、ア ワビは苦手なので、お裾分け。途中、寒さを感じ、ステテコを着る。それでも寒い。

 帰宅後、野暮用2件。うち1件は、知り合いのゴルフ場経営者からの相談。ご時世で 、ゴルフ場経営はどこも苦しい。そこに週刊××から取材の申し込み。「どうしたらい いか?」

 「業界全般のことはお話するが、特定のケースについては、関係者の権利を保全する ため、お話できないこともある」と断ってから取材に応じてはどうか、とアドバイスす る。

 週刊誌の取材は、このところ「倒産モノ」が圧倒的に多いようだ。

 周辺で「痛みを感じる人」が次第に多くなる。

 夜、メシを食う約束の人物が風邪でダウン。銀座「三献」でテーブルを取っていたの で、銀座へぶらり。

 みゆき通りは賑やかだが、中央通りは寂しい。和光の前に外国人の大道芸人一人。帽 子の中の投げ銭。見るとはなしに覗くと、1000円札1枚、あとは100円玉数枚。 少し酔っていたので500玉を入れる。

 9時帰宅。寒い寒い。

<何だか分からない今日の名文句>

暑い寒いは気の迷い



12月9日(日) ペテン師たちの財源確保法

 金曜日(7日)夜、JRAの親しい幹部と会うと「アンカツの一件、参った。批判を真 摯に受け止め、システムを再検討することにした」。

 「アンカツ騎手免許試験不合格」の件で、かなり痛烈にJRAのやり方を批判した。 (先週の「ここだけの話」を読んで欲しい。合格、不合格が分かる前に「試験を課する のがおかしい」とスポニチの「おけら街道」でも主張した。そして、不安が的中し彼は 落ちた。「おけら」も読んで欲しい)

 この件では、僕ばかりでなく、JRAのホームページにファンから抗議が殺到した。

 JRAの多くの人も「システムが時代に合わない」と思いながら、そのままにしてい たのだろう。

 アンカツ事件で見直さざる得なかった、とすれば幸いである。多分、アンカツはもう 一度、受験し、見事合格する。そして、何時の日にか「全国統一免許」が実現するかも 知れない。

 近々、スポーツ新聞などに詳しく経過が報じられるだろう。(若干、この事件では、 僕自身が当事者になったような雰囲気もあるので、客観報道に適さないかも知れない 。従って、他のメディアに任せたい)

 9日、読売新聞が「財源確保法」のことを一面のアタマで書いた。

 小泉ペテン内閣の正体見たり、である。

 財務省は来年度の予算で一般会計の総額を81兆円台にする方向である。これは前年 度の当初予算を1兆円下回る数字だ。確かに下回っているが、当初はもっと大幅に数字 を押さえる方向だった。期待はずれの「数字」でもある。

 が、それはひとまず、置こう。

 問題は81兆円を何で賄うか。

 税収は47兆6000億円、税外収入3兆6000億円、それに国債発行30兆円以 下。と計算すると「一兆円不足」に気づく。

 財務省は発泡酒増税などを検討したが、それも出来ず、今度は「あるところから上納 させる」手段を考えた。

 これが「財源確保法」である。

 実は、かなり前から、JRAに対して「特別納付金」の打診があった。JRAは「フ ァンのために使う金。それも底をついている。むしろファンは寺銭を低くしろ、と求め ている。とても特別納付なんか出来るはずがない」と主張した。当然である。11月末 の競馬運営委員会で、僕はそのことを正式に聞かされ「安易な特別納付に反対である」 と述べた。

 JRAはファンの払った寺銭の中から、一年に3800億円を国庫納付している。こ の上「もっと出せ」と言うのか。

 この件に関しては「おけら」で書こうと思うが、国債発行額30兆円以下を守る、と 胸を張っている内閣だが、予算規模を押さえることが出来ず、その挙げ句「少しでも余 裕があるところから奪おう」としている。

 何ら、改革ではない。ペテンではないか。

 あえて言えば「47兆6000億円」の推定税収。本当かしら。そんな甘い見通しを しているのは財務省ばかりだ。

 国民の消費はどんどん縮まっている。モノを買わなければ、税収は落ち込む。デフレ の悪循環はさらに進む。

 ドンドン倒産させれば構造改革は進む、と小泉さんは本当に考えているのか。

 失業者は町に溢れ、その癖、つぶすべき政府関係組織を形を変え生き延び……何が改 革だ。

<何だか分からない今日の名文句>

上納金はヤクザの発想




12月6日(木) 小泉さんこそ「抵抗勢力」

 予想通り、青木建設の倒産。竹下登が死んで、青木倒れる。政治銘柄の運命はこんな もの。

 しかし、青木の倒産は年末から1月にかけた「倒産ラッシュ」の幕開き。深刻である 。

 ある程度の「痛み」は理解出来る。回復に向かう「痛み」なら覚悟出来る。が、ど うやら、小泉さんは「痛みを我慢しろ。その先は分からない」で押し通すつもり。 こころもとない。

 情報通の話。

 4日夜、小泉、森、青木(幹雄参院幹事長)の新3人組の銀座の会談。これは事実上 の森派、橋本派の抵抗勢力の連携と見るべきで、小泉自身が抵抗勢力に組みすることに なった。

 道路公団改革は、小泉に「名」を残し、道路族に高速道路建設という「実」を与える 詐欺手法。なんら、森時代の手法と変わらない。森は小泉の後見人と胸を張っている。

 小泉さんこそ改革を押しとどめる「抵抗勢力」ではないのか。

 そんな形だけの改革で、医療費は値上げ、次から次へ登場する増税プラン……それで 、勤め先は潰れる。

 庶民は、踏んだり蹴ったり、ではないか。

 これから「倒産」候補として、名前が挙がりそうなのは、建設業「H」「K」「F」 流通「D」……それに若干の不動産業にも、倒産が出るかも知れない。

 いま、銀行の公的資金を除いた「本当の自己資金比率」は数パーセント。金融危機が 近かづいている。

 午後、Jrが来る。ホームページの出し物について話す。副編からも「相談に乗りま す」という趣旨のメールも届いているが、あまり欲張らずに行こう、と思う。

 夕方、アメ横あたり取材。やはり売れ行きは今一だ。新宮誕生も経済効果は爆発的と は言いかねる。

 ことしも、あと3週間余。はしゃいでいるのは、小泉さんだけか。

<何だか分からない今日の名文句>

みんなで渡る「抵抗勢力」



12月5日(水) 検察庁の女体盛り

 サッチー逮捕。思い出の「バトルの戦士」がテレビに登場しては「ざまあ見ろ!」の 大合唱。

 野村監督の後釜は岡田、星野、はたまた……テレビが真剣に報じれば報じるほど白け る。

 「阪神・長島監督誕生」ぐらいでなければ、新聞も売れない。

 朝、週刊朝日を読む。朝日の名物事件記者、落合博実さんが「調査活動費よりひどい 『カラ出張で官官接待、女体盛り……』を書いている。

 検察事務官がカラ出張で捻出した裏金で、検事サマが女体に盛りつけられたサザエ、 ウニ、カニを食べる。

 ああ、情けない。

 「お遊び」は自分の金でやれ!

 明治に入って、薩長が江戸にやって来てから、他人の褌で遊ぶのが普通になった。江 戸の貧乏武士は遊ばなかった。遊びたい奴は民間の用心棒(ガードマン)をして、自分 のカネで遊んだ。

 江戸の文化は「宵越しのカネ」を持たない「自己責任の遊び」だった。だから、モテ た。他人のカネで飲み食いばかりしている人間がモテるはずがない。

 モテてるように感じるが、陰で、あざ笑われている。

 「薩長=官僚」は嫌いだ。柳橋で料亭を営んでいた僕の母は「イナダイ」は座敷に入 れなかった。何故なら、イナダイつまり「田舎代議士(田舎官僚)」は他人の財布で遊 ぶからだ。

 代議士、官僚を客にしなかったので、昭和38年、他にも理由はあったが、店はつぶ れた。つぶれることが、誇りだった。

 だから、僕の「官僚嫌い」は新聞記者になる前からだ。

 脱税した奴も奴だが、下らないことで、揚げ足を取られる検事様も情けない。大蔵省 、外務省、農林省、そして検察。みんなでやれば、怖くない、ではないか。

 昼、3日夜、ボヤ騒ぎに巻き込まれた東京駅近くのビルを一人で「現場検証」してみ た。

 まだ、きな臭い。図面を書いて、どこから火が出たのか、何故、危なかったか、検証 する。

 火災原因などは、どうでも良い。身障者がこんな状態、つまり地下に取り残された 時、どうすれば良いのか、考えてみる。

 一つだけ言えることは、はじめて行った飲食店は、健常人より早く店につき、逃げ道 (必ずしも店が言う「非常口」とは違う場合もある)を確認しておく必要がある。

 午後4時、例のお勉強。その後、出社。帰りに大丸で幾分、大きめのリックを買う。

 半身麻痺には、リックも「命の次に大切なもの」の一つ。「身障者7つ道具」のよう なものだ。

 事件に遭遇すると、慌てて「準備」するから良い。

 深夜、日記を書いていると、野村さん、辞任のニュース。何だかやるせなく、ビール を一杯だけ飲む。

<何だか分からない今日の名文句>

身綺麗なお白洲



12月4日(火) 10年たったか

 1991年12月4日午後8時前、皇居の見えるパレスホテルで脳卒中に倒れた。右 半身麻痺、失語症になってから10年たったことになる。

 正常と言うわけにはいかないが、脳の働きは人並みに戻り、言語も生き生きしてきた 。

 失われ10年、のような感じもないではない。ジャーナリストとして影響力を失っ た「恨み」もある。が、人々の善意に助けられ、人々のほんのわずかな「悪意」に挫け ながらも、精神的に成長した。飛躍的に成長した。これが実感だ。

 倒れて良かった。倒れたから知り得た「人生の奥行き」。これが分かった。神に感謝 したい。

 本当の「平等」が分かるようになった。どんなことが起こっても「神の思し召し」と 思えるようになった。

 乗り越えることが出来るように思える。神の前で、自然の前で、運不運の前で「平等 」なのだから、必ず乗り切れる。試練をすべて「思し召し」、と考えられる。不思議と 言えば不思議なのだが、これが一種の自信。

 これが「本当の平等」の実感である。

 朝、久しぶりにリハビリ。こんなに明るい“リハビリ道場”に出会えたのも思し召しだ 。

 運動量が減って体重が増えているので、日本橋三越まで歩く。約3キロ。愛子の誕 生祝いを購入。4歳用の上着とズボン。喜んでくれるかしら。

 愛子、未だになつかない。これも思し召し?

 町内の床屋で髭を剃る。床屋の話では、町内のコンピュータウイルスの被害はかなり深刻らしい。 添付書類を開かなくても、被害を受けるケースもある。ウイルス愉快犯は、放火犯のよ うなものだ。

 夜、スポニチ本社で一橋アートのマスコミ文書講座。2時間話す。

 生徒は8人。今年はレベルが高い。社会人の女性の作文は群を抜いている。聞くとこ ろによると、スチュワーデスを辞め、再来年、スポニチに入るとのこと。期待できる。

 マスコミ塾はスポニチの元社長・牧内さんが開いている。何度か講師を引き受けてい るが、今回のようにレベルの高いのは珍しい。不景気で、皆、一生懸命にならざるを 得ない。その証拠?

 牧内さんからの極秘情報。いつも教えて貰っている。

 北朝鮮の皇太子の偽パスポート入国事件。真相が分かった。びっくりした。陰の人物 は以外にも……。そうだったのか。でも、外交問題にもなるので、今は、書けそうにも ない。

 携帯電話を手に門前仲町を歩く。親友や倅から電話。歩きながら電話が出来るように なりたい、と思ったりする。

 今夜はかなり冷え込んだ。

<何だか分からない今日の名文句>

打たれても親(神)の杖



12月3日(月) 火事だ!

 やはり12月に入ってから忙しい。

 朝「世界週報」の原稿を書き上げてから、野暮用2件。午後から「おけら街道」を半 分、書いてから出社。「ここだけの話」のゲラを点検。結構。忙しい。

 夜、八重洲2丁目「うすけぼー京橋店」で、毎日新聞「ウマ 馬 うま ランド」の 満6歳の誕生日祝い兼忘年会。

 店があるビルは立派だが、何故か地下一階に止まるエレベーターが動かない。経費削 減でエレベーターを動かさないビルがある、と聞いたが、4つあるエレベーターが一つ も動かない。

 店に行くには2つの階段しかない。しかも手すりがない。

 この階段で地下一階に降りて行くのは無理だ。右半身麻痺はこれだから困る。

 「どこかで待っているから……二次会に出席するよ」と言うと、気の良い仲間が店側 と交渉してくれて、資材運搬用の1階から地下一階に行く専用エレベーターを使わせて 貰うことになった。一階の駐車場の陰に、この「隠れエレベーター」があった。

 少し気味悪かったが、我慢する。こうして午後6時45分頃、店についた。

 それから約3時間後「事件」は起こる。

 会は盛り上がった。色々な貴重な情報も飛び出して、勉強にもなる。

 例えば「普通の競走馬の心拍数は30。メジロマックイーンが27。それがクロフネ に至っては25」とK氏が開陳した。クロフネは怪物性が証明された。K氏はウマ医学 の大家。JRAの研究所でクロフネを研究している。

 それぞれの分野で参加者11人が「とっておきの情報」を話して、佳境に入った頃、 店の従業員が「近くが火事なので、閉店にします」

 「火事?どこなんだ?」という問いには彼、曖昧に答えているうちにキナ臭くなった 。

 「火事はこのビルだ。逃げろ!」ということになった。

 困った。あの「隠れエレベーター」は動いているのか。動いていても、途中で止まる のではないか。

 女子従業員が「大丈夫です。動きます」。キナ臭い中、たまちゃん誘導で、11人の うち4人が「隠しエレベーター」に乗り込む。

 途中で止まったらどうしよう。この時、けたたましくサイレンが鳴った。やばい。

 エレベーターが一階につき、安堵し、ドアが開くと、煙がもうもうとしている。ちら っと火が見えた。

 薄暗い駐車場に煙が充満して、喉が痛い。エレベーターに戻り、もう一度地下一階に 降りようか。いやいや、煙の中を突破するか。

 体を縮めれば、煙を吸うことにはならない。が、右半身麻痺には、そんな芸当は出来 ない。

 あの日のことを思い出した。何年前のことだろう。過激派が自民党本部に放火して、 火の手があがった。その時、自民党記者クラブにいた我々は階段を一気に走って、必死 に外に出た。あの時は五体満足だったが、今日は違う。やばい。

 煙の向こうに駐車場のシャッターが下がっているのを確認した。エレベーターに戻っ て、地下一階に戻るべきだ。

 その時である。シャッターがゆっくりとあがった。誰が、開けたのか分からないが、 ゆるゆるとシャッターが上がった。

 我々4人はシャッターが開いたところに向かって突進した。本当はいつものように、 ゆっくりと歩いたように見えただろうが、走ったつもりだった。

 逆に、本当は数十秒間の出来事なのに、2分も3分もかかったように思える。ともか く、駐車場から舗道にたどり着く。助かった。

 消防車が10数台来た。何しろ東京駅近くのビジネス街だから、野次馬が集まる、と 思ったが、それほどでもない。不景気で自宅直行組ばかりなのだろう。

 その中、たまちゃん、写真を取って取材する。しばらくして鎮火。けが人もなかった 。たまちゃんに聞けば、火が出たのは駐車場脇の段ボールが無造作に置かれたところら しい。自動車も燃えた。

 放火なのか。

 それにしても、間一髪、難を逃れた。一人だったら、危なかった。

 みんなに感謝しつつ、右半身麻痺の悲しさを痛感した夜だった。

<何だか分からない今日の名文句>

火事場の馬鹿ちから



12月2日(日) 青森にグリーングラスの夢

 金曜日の30日、立川競輪場で「アンカツの新規騎手試験不合格」を聞いた。

 薄々「もしかしたら」と危惧していた。国語はともかう、英語がどうだろうか、と筆 記試験の出来を危ぶむ声もあった。だから「実績のある人間に試験なんておかしい」と スポニチに書いた。

 それにしても、何という官僚的処理だろう。我慢できない。

 JRAの仲間でも「笠松が困ると言うのなら、両方で走れるようにすれば良い」と言 っている。これは社会問題だから、毎日新聞火曜夕刊の「ここだけの話」で書きたい。

 立川にやって来たのは、3連単の導入初日だから。普段の2倍の13000人の入場 。悪銭苦闘した3連単初体験記はスポニチ水曜「おけら……」に載せようと思う。

 深夜、浅草・大鳥神社の鳥の市。あんまり寒くない。昔の写真を見ると、戦争直後の 「三のトリ」は厚手のコート姿。今では、背広一丁の人もいる。温暖化。ちょうど、こ の頃、雅子様入院のニュースが入って、早くも前祝いの乾杯がチラホラ。

 1日、午後になって、お姫様誕生。「男子誕生、間違えなし」と書いた週刊新潮は真 っ青? 僕も関係者からかなり早く前から「男子誕生」と聞かされ、信じていた。ベル ギーのマーガレット王女(10月25日誕生)と同じような見込み違い?

 2日の朝のTBSラジオでは「女帝問題」に触れた。

 生まれた皇孫が男、女に関係なく、皇室典範の見直しはしなければならない。このま まだと、女子は男子の臣下になってしまう。本当の男女平等が達成できない。

 午後、原稿を書きつつ、テレビで競馬。テレビの中継なしの中京。デリキットは10 レースに出て11着。かなり疲れている。

 阪神ジュベナイルフィリーズ(何でこんな長たらしい名前を作るのか、理解出来ない )。絶対の自信でオースミコスモから5点。もちろんペリエのタムロチェリーにも流す 。

 大外からペリエが来たとき「取った!」と思った。47倍、やった!と思ったのだが 、アローキャリーが首差2着に残って1着3着。無念。ワイドにして置けば良かった。

 それにしてもペリエは凄い。神懸かりだ。

 687万円の抽選馬が1億円稼いだ。このレースに限り、100%が、騎手の腕。

 青森産の馬がG1に勝ったのは、多分、22年ぶり。グリーングラスが有馬に勝って 以来だ。

 あの馬は強かった。グリーングラスを思い出しながら、一杯。原稿は翌朝、書けばい いじゃないか。

<何だか分からない今日の名文句>

魔法の左ムチ