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週刊文春でさえ「実売部数30万弱」。活字ではなく「音声の時代」に戻るのかも
【次回の更新は2020年元旦】

 日本ABC協会がまとめた最新の「雑誌販売部数一覧表」(2019年上半期平均)で、一番、売れている「週刊文春の実売部数」が30万部を割った。

 僕がサンデー毎日の編集長だった平成元年頃、「実売が30万部ないと週刊紙とは言えない」と言われていた。(実は、その頃、サンデー毎日は通常号が27万部ぐらい、大学合格者号が35万部ぐらい。微妙だった)

 その頃から、週刊文春は売れていた。今でも「文春砲」はスクープ連打で、大物政治家をたびたび辞任に追い込んでいる。

 でも、売れない。ネット、スマートフォンの普及で、週刊誌を購入しなくても、おおよその「出来事」を知ることができるからだ。

 残念ながら、スクープを連発すれば部数が伸びる時代は終わった。

 今年の週刊誌は「健康と終活」。「飲んではいけないクスリ」とか「死後処理の手続き」とか……まあ、それなりの「興味あるテーマ」ではあるが、もうタネが出尽くした。

 来年、週刊誌は何で食べるのか?

 実は「活字の限界」を薄々、感じている。

 活字は「音」を記録する道具だった。と言うことは「音」がコミュニケーションの原点。「音」に拘ったら、どうだろうか?

 スクープをすべて「音」で発信する。週刊誌の動画化である。

 例えば、例の「秋元容疑者の言い訳」を「活字」だけでなく「音」と「映像」で発信する。広告料で稼げば良い。

 活字より「音」だ!と思う。

 週刊誌は変わらなくてはならない。

 27日夜、サンデー毎日の忘年会。今年は、他に「ちょっと大事」なことがあって、参加できないかも知れないが……後輩諸君、来年は正念場だ。

 ブログも28日から「年末休み」。

 皆さん、良いお年を!

 

<何だか分からない今日の名文句>

気の毒に 世間の人は 忙しい

(「愛知県 比呂子様」作)